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淫魔界にようこそ
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫魔界にようこそ 2

「無理よ。もう搾りつくして絶滅しちゃったもの。それなら天界や地獄から天使や悪魔を召喚すれば、いいんじゃない?」
「・・・・・・・・・それは無理だ。もはや天界も地獄もハルマゲドンの為の兵力を補充している時期。我々の介入を防ぐように、防御次元壁も強化されている」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
沈黙が辺りに漂い、重苦しい雰囲気が会議を包み込む。
その中で、ポツリと呟いたのは、未だに真剣味を持ってないモリガナだった。
「天界や地獄が駄目なら、人間界は?」
ポツリと呟いた言葉に、銀髪の美女を除いた四人の美女がお互いの顔を見る。
「確かに・・・・人間界ならば天界や地獄のような防御次元壁を展開してない。次元の扉を開くだけで済む」
「それに淫魔と人間のハーフも出来ることは今までの歴史で証明されてるわ。男を作るのも簡単なことだと思う」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・悪くないな」
四人の美女の肯定的な表情の中、ディアナが呟く。
「だけど人間界は天界や地獄とは違って距離があるわ。今疲労した淫魔界の魔力を使っても小規模の次元穴が出来るぐらい。それだけでどうやって持ち直すことが出来ますか?」
「それだけでもいいじゃない。男を一人呼び込めば・・・・・・」
「人間の男を一人だと。一週間、いや一日も命を持ってるとは思えん」
アルエの言葉に、他の四人も頷く。
「なら他にどんな解決策があるの?」
モリガナの挑戦的な言葉に、皆黙り込む。
だが、淫魔界の残り少ない魔力を使って呼び込むのが人間の男一人だとはあまりにもマイナスが多すぎる。
全員の顔に微妙な感情が浮かぶ。
その中で呟いたのは、ディアナだった。
「いいでしょう。モリガナ・リヴィル。その提案でいきましょう」
「し、しかし、ディアナ様」
「アルエ。問題点があるのはわかってるわ。しかし現在他のやり方がないのも事実。モリガナしかし、一つだけ条件があります」
「なんでしょう?」
「男の厳選です。少なくとも絶倫で巨根。精子が元気で人間の女性なら一発で妊娠するほどの強烈な精力を持つ者」
かなり限定された条件だったが、モリガンは笑みで返す。
「その条件に見合った男ならすでに候補がいます。その証拠として」
モリガンが指をパチンと鳴らすと、同時に扉が開き黒い翼を持ったモリガナのメイドたちが桶を持ってくる。
その中に詰まっているのは、白い・・・・・いや白濁の液体。
上りあがる匂いと、その濃厚な液体に六人は見覚えがあった。
「そ、それは・・・・・!?」
思わずフェティリアが立ち上がり、あれほど剛毅なアルエすらも喉をゴクリと鳴らす。

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