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螺旋のコロシアム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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螺旋のコロシアム 6

「イラルさんもリートさんも流石ですね。こんな綺麗な娘となんて」
「お似合いですぜ」
男達が口々に詫びる。
友好的なムードに乗ってか、エミリーは軽口口調で男達の行動を軽くつつく。
レナーテはまだちょっと状況についていけてない様子だったが、それでも素直に称賛に対する感謝を述べていた。
「ちょっと怖かったんだから」
「あ、ありがとうございます」
「いやはや申し訳ないです」
その時、追加の料理が運ばれてきた。
それでイラルとエミリー、俺とレナーテを中心に皆で盛り上がり、突発の祝賀会の様相になった。
飲み食いして盛大に祝い、騒いで楽しんだ後、ゲルトの「デートの邪魔してすみませんでした!今後も頑張ってください!!」との言葉を残して彼らは去っていった。

「何かと思ったが、俺達のファンとはな。嬉しい誤算だ」
「怖がらせちゃったなら、ほんとごめんな」
エミリーを抱き寄せたイラルが言い、俺もレナーテに詫びた。
「いいんですよぉ。だってリートさんの試合、すごかったもの」
どうやらレナーテは俺の試合を見てくれてたようだ。そのままさりげなくしなだれかかってくる。
「十分騒いだし、次はどこか静かに楽しめるところに行かないか?」
「そうだな。バロイトの丘はどうだ?」
「私も行きたいです」
「私も〜」
イラルの提案に俺が場所を提案すると、彼女達も乗ってきた。
あの静かな丘なら、ゆっくりデートできるだろう。近くにはその手の宿もあるしな。
「よし、決まりだな。行こうか」
こうして俺達は、次の目的地バロイトの丘に向かった。
酒場を出て、今度はイラルとエミリーが先頭になって歩く。
俺はレナーテと並んでその後ろをついていく形だ。
「なんかぁ、楽しい人ばかりで良かったですねぇ」

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