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螺旋のコロシアム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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螺旋のコロシアム 3

イラルの方を見ると、岩の上で胡座をかいたまま瞑想している。
その姿はまるで仙人のようで、神々しささえ感じられるほどだ。
しばらくの間、俺も同じように目を閉じ、精神統一を続けた。
そうする事によって、徐々にだが自分の中の力が高まっていくのを感じる。
俺達は無言のまま、ひたすら己を高めていった。
どれくらい時間が経った頃だろうか…頭の先から何かが激しく渦巻きながら貫いていくような衝撃を受けた。
まるで体内で龍が暴れているかのような、凄まじいエネルギー。
それは俺の中でどんどん膨れ上がり、やがて股間へと到達する。そこで俺の中の何かが弾けた。
「ぐおぉっ!?」
俺は苦悶の声を上げると同時に股間を高く突き上げて大量に射精してしまった。勢いよく放たれた精液は滝を逆流するように飛んでいく。
「おおっ!まさか一発で出来るとはな!すげぇぞリート!」
イラルが駆け寄り、興奮気味に声をかけてきた。
「あぁ…はぁ…はぁ…。今のは一体?」
俺はとてつもない快感に脱力し、そそり立ったモノを隠しもせずに聞いていた。
「これはインキュバスの修行法を取り入れたものなんだ。会得した男に力と、女を引き付ける魅力を与えるんだ」
俺の中に強い力を感じるが、まさかそれほど素晴らしい物だとは思わなかった。
「すごい力がみなぎって……」
俺が顔を輝かせているのを見て、イラルは俺の肩を抱いて言った。
「女の子宮を握っちまう、強いオスの力だ。さあ、街へ行ってみようぜ!」
「おお!」

元気よく返事はしたものの、まだ俺の股間は勃起したままだ。この状態では外に出る事はできないだろう。
「イラル、ちょっと待ってくれないか?これじゃ外には出られないよ。鎮まるまでもう少し時間をくれないか?」
俺が頼むとイラルは俺の前に立った。
「俺もリートの覚醒の瞬間に、つい反応しちまってな。お前と一緒に発射してしまうかと思ったぞ。覚醒というのは不思議なものだな」

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