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井戸の怪異
官能リレー小説 - ファンタジー系

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井戸の怪異 5

「きゃはっ! 少しは元気を取り戻せたかぁ、デビー!? お姉さんのお手々でドピュドピュ出してぇ、気持ち良さそうに腰振ってたもんなあぁっ!!」
井戸の上空でペトルから精気を絞る、顔立ちは悪く無いのにテンションと顔芸で台無しの怪女が絡んでくる。
「まぁ、お前さんのザーメンタンクっぷりはいいんだ。本題はこっちだよ、ひゃはっはあぁぁん!!」
ガキでも孕んだように腹を膨らませると、分離したソレが濁った水の珠となって浮かぶ。
中には黒笠やら海老っぽいのやらが泳いでいた。
「おい、これってもしや……」
「きひっ。分かるかい、デビーちゃぁん! 何か氷結系に? 目覚めたっぽいし? ちょっと遊んでいきなよぉ!?」
ロングソードやらレザーメイルやらの調子を確かめると、溜め息一つ吐き内心ワクワクしながら踏み込んでいくデビー。
ゼリーを掻き分けて進むと、気がついた魔物たちがこちらへと漂ってきた。
粘つく動きにくさに耐えつつ、手近な相手からどうにか切り裂いていく。スッパリと切れるのは楽だが、当たらなければ意味も無い。
何度か空振りをしていくうちに、またしても黒布がじわじわと消失していく。むしろ、前よりも消える面積は大きい。
「消耗した分が消えていく仕組みなのか?」
そんな事を考えているうちについにデビーは小さな宝玉と剣だけを残して全裸になっていた。
そこにペトルが割り込んでくる。股間には黒いものが装着されたままで、亀頭がパンパンに張っていた。
「デビー、もっと…背を反らして振るんだ…」
多少実力はあるのだろうが、こんなことに巻き込んだと思ってる男の助言に、デビーは嫌悪感を滲ませた目で睨み返す。
それに対し助けになってやろうとしたペトルは、剣もまともに振れてない奴に睨まれることに疑問符を浮かべていた。
「ぎゃひっ。腰が入ってないのは本当だぜぇ? もっとアタイと交わるみたいにぃ、下半身使えよおぉっ! ひゃははっ!!」
――罰ゲームはストリップショーだぜぇ!?
怪女の煽りを聞き流しつつ、剣が当たってないのは確かだと助言について彼は考える。
1人と1匹といえば、水の手で股間を扱かれて悶絶して喘いでいた。
「静かに出来ないのかよ、チンピラッ! いい加減借金取り立てるぞっ!!」
「おっ、ほぉん! あん、宵越しの金なんてねぇよ……あっ、漢ならんっ! ケチケチすると、モテねぇぜ?」
頭の中で「化け物の取立て対象、ペトルに絞られればいいのによぉ……」と、悪態をつきつつロングソードを構えると重心を落とした。
「そうだ、そんな感じだ…うおおっ!」
その姿勢を見たペトルがまたも騒ぎだした。
「助言はいいが、少しは静かにできないのかよ…」
「そんなこと言われたって先っちょから中に入っていくんだよ!」
確かにペトルの装着した黒ビキニの屹立の頂点が不自然にうごめいているのが見えた。
「あぁ、そうかよ。だったら……」
デビーがロングソードに意識を向けると、チンピラの腰周りにへばり付いた黒笠が凍りつく。
チンポごと冷やされたことで萎え、ひとまず興奮も収まったようだ。
「これで頭も冷えただろっ! そこで大人しく震えてやがれ」
改めて重心を落として構えると、目の前を通り過ぎる海老っぽいのを斬り裂く。
振り切った勢いのままに腰に捻りを溜めると、解放と共に逆袈裟を放った。
「ふぅっ……はっ! とっ……せぃっ!」
全身のバネとロングソードの重さに逆らわず、流れに沿って剣を振っていく。
切れ味の増した刃は、魔物をスッパリと一刀のもとに斬り伏せていった。
「ひゅぅひゅうぅっ! いいぜぇっデビーちゃあぁん! もっと尻っ、尻振ってけぇっ!!」
怪女の言葉は分かり辛いが、おそらく下半身から腰の回転を言ってるのだろう。

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