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井戸の怪異
官能リレー小説 - ファンタジー系

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井戸の怪異 4

「うわ!ペトルが食われる!」
デビーは反射的に水の塊の中に飛び込んでいた。
一応はこちらに対しては友好的な化け物の胴体なのだから、剣で切り裂くような事はせず両手を突っ込むようにして割り込んでいく。
「おやおや、なんで入っちゃうかなぁ〜」
化け物のデカイ声が酷くこもった音に聞こえた。
硬めのゼリーのような汚水の中をずるずると分けるように進んでいく。上の方から声が聞こえていたが、それも水中の男達の呻き声にかき消されていく。
ペトルにはすぐ手が届いたが、黒い下等な魔物は既に何人かに絡み付いていた。
ソレらは笠のような形状に変化してペトル達の腰周りに絡み、きわどい下着のようにピッタリと覆い隠す。
ペトルは逃れようともがいているが、水の化け物女と黒笠による二重の愛撫に機先を制されて悶えることしか出来ていないようだ。
下級の魔物はデビーの方にも寄ってきた。
これは近くに居る者に無差別に張り付いてしまうタイプのものだ、それらを出現させた化け物女にも制御は出来ない。
「こぷっ……ぐるなっ!」
流石にいい気はしないため、男も抵抗の声をあげる。
するとロングーソードがキンッと鍔鳴り、漂ってきた黒笠を周囲ごと凍らせてしまった。
「冷たっ!? ……あぁっ、悲しいなぁ、悲しいよデビー! まるでさぁ、アタイが人食いだとでも言うようじゃないか!?!」
その体を覆う黒布の一部――股間の前が開き平均的なチンポが零れ落ちる。
すぐに怪女の見えない手に掴まれると、優しく恋人のように扱きあげられた。
「ちゃんと話してやっただろ? 寝る前にお話を聞かせるマンマのようにさぁっ?!」
お尻の入り口が揉み解され、浅く抽挿されると疼きが広がっていくようだ。
「命までは奪わない。って! 精気を貰うだけだ。って!! プレゼントまで渡してやったろ!?」
金玉を転がされると、鈍い痛みと快感を伴った射精感がこみ上げてくる。
「そうしたら「ペトルが食われる!」だってさっ! あぁっ、アタイのこと知性も無い怪物だと思ってたなんて……」
どこか悲壮感を宿した声が囁くように響く。だが――
「……はっ、ひはっ、びゃはははっはあぁん! こりゃあよぉ、お仕置きしかねぇよなあぁっ!? 可愛い、可愛いぃビリー!!」
彼のチンポから白濁が吐き出される瞬間。根元から搾り出すような刺激が走ると、竿全体が絡みつくように愛撫され、途切れることなく溜まった精が噴き出していった。
「どうやらさあぁ、優しい精霊様よりもよおぉ、意地悪な小悪魔ちゃんがお好み? みたいだしいぃ!? たっぷりと精気、吐き出させてやるよぉおっ! ぎゃはっはははあぁぁっ!!」
デビーは己の不運と軽率さを呪った。
ちょっと感傷的になってペトルに優しくしちまったせいで、友好的な化け物の逆鱗にキスしちまうなんて。
「地獄に堕ちろ、ペトル。あと貸した土産代、絶対取り返すかんな」
目の前で男のアへ顔なんぞ晒すチンピラに、心の中で中指を突き立てる現冒険者もどき、元部屋住み三男穀潰しのデビー。

空撃ちするまで絞られた男は、ようやく許しを得て井戸を背に一息ついた。
その辺に転がるエールとサラミを貪り、タンパク質を補給する。

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