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井戸の怪異
官能リレー小説 - ファンタジー系

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井戸の怪異 3

ペトルは空中でもがいていたが、化け物によってデビーの存在を知らされると「早く助けろ」と言わんばかりに体をよじり始めた。
口の中に水が挿入されてなければ騒いでいただろう。
他の男達は化け物本体の中に完全に埋没してしまっているがとりあえずは生きてはいるらしい、手足が動いていた。
濁った汚水とはいえすぐに死ぬような毒ではないらしく、元気にもがくペトルたちの姿が薄っすらと透けて見えている。
先ほどまで商売女に突っ込んでいたチンポは、萎えるどころか痛そうなほど硬くそそり起っていた。
デビーからは中で何が起きてるか、はっきりとは分からない。
だが先ほどの怪女の言う通りなら、揺らめくチンポの周りでは精を絞り取ろうと水が蠢き、扱いたり吸いついたりと愛撫を行っているのだろう。
ペトルたちの顔は、一見苦しそうにも見える。しかしそれは窒息の苦痛ではなく、快楽に歪んでいたのだ。
「ごぷっ……げぽ、ごぽぽっ。ぐぷっこぽぼ、かぽぽごぼっ!」
やがてビクビクと震えると、怪女の腕の中に白濁が吐き出されて体の方に流れていく。
何人かは限界なのか萎えてしまったが、ケツの穴が開かれるとすぐに元気を取り戻して暴れ出した。

無事とはいえないが命の危険は無いと判断したデビーは、背中の腕からロングソードを受け取ると、刀身を鞘から抜いて確かめる。
瘴気を纏った愛剣からは、水底のような静寂と冷気が感じ取れた。
明らかに何かが違っている。井戸の水に浸かっていたから冷たい、というだけではない。
明らかに形が少し変わっているのだ。見た目はそう変わらないが手に持った感じは全く違ってしまっている。
そう思った時、デビーの服が霧散した。
襤褸切れ同然だった普段着が消え、漆黒の伸縮する布が首元から二の腕、太股までを覆い隠す。
心臓から胴にかけて金属で補強されたハードレザー・メイルが装備され、腰周りは宙に浮いた草摺りが守っている。
手甲の付いた手袋に脚甲の付いたブーツが四肢を守り、最後に鉢金付きのレザーキャップが被さった。
「えっ! あっ……おい、これって!?」
突然に起きた怪奇現象に、井戸の怪女に説明を求めようと目を向けると……
「「ひゃっはあぁっ! アタイからのプレゼントさっ、デビーちゃあぁぁん!! お礼なら、土産話でイいぜぇえぇっ!」」
いつの間にか首に嵌まったチョーカーのブラックライトみたいな宝石と、目の前の化け物。
両方から聞こえた声に驚いていると、宝石がチミっこい怪女の姿に変わる。
「アタイは本体の……まぁ、魂を分けた分体みたいなもんさっ!」
「コイツらん中にもぉ下級のは仕込んだけどさあぁっ! ソイツはぁ、アタイが死んだら本体の特別品!! 大事にしてくれよっ、びゃひゃっひゃひゃあぁぁっ!」

コイツら…その言葉にデビーが頭をあげる。ちょうどペトルが手が届きそうな場所に漂っていて、見せつけるように腰を激しく振っていた。
ペトル達は新たな責めを受け始めているらしく、真っ黒な下級の魔物が薄く放射状に広がってまとわりついていくのが見えた。

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