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井戸の怪異
官能リレー小説 - ファンタジー系

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井戸の怪異 11

戦いながらもデビーはなんとなく引っ掛かっていた。
クラークの見せた花にこびりついていた精液の事が頭から離れないのだ。
普段ならそんなもの気にもしないはずなのだが、ペトルの搾られる様子を連想させて気がかりになってくる。
 
翅音をたてて襲い掛かってくるリトル・ビーたちに対し、デビーは針での一刺しを避けるとロングソードを振るって反撃を返した。
隣では大剣使いが同じようにハチを叩き伏せ、後衛2人もそれぞれの得物を構えて攻撃の準備に入っている。

「……おおおぉぉぉぉぉっし!? こっちだぁ、羽虫どもぉおぉぉっ!!」

デビーが一歩下がるのに合わせて、前衛で仁王立ちした先輩が威嚇するように叫び敵意を一身に集めた。
リトル・ビーたちはその覇気に引きずられると、纏わりつくように飛び回り針を煌かせている。
大剣や小手で攻撃を捌きながら動きを抑えてもらったところで、後ろから氷刃や矢がモンスターらに襲い掛かった。
翅の付け根や胴体にダメージを受けて墜落したところで、前衛が止めを刺していく。
ラージ・マウスやフォレスト・ラビットが飛び出して来た時は、受け流したり避けたりして動きを止めさせた。
再び飛び掛ろうと力を溜めてるところに、近くのには前衛が急所を断ち残りは後衛がダメージを与えて倒す。
連携により大分モンスターの数が減ってきていた。こちらには損害はない。
このまま突き進んでいけばモンスターが居なくなるのではないか?と思えるほどだった。
クラークが提案をする。
「大分倒したししばらく休憩しようか」
休憩には少し早い気がしたが全員だいぶ疲れが出ていていたので、クラークの提案は採用された。
デビーはクラークのそばに座り、休むことにした。見せてきた花の事について聞きたかったからだ。
「あの花のめしべに付いていたものは何なんだ?」
「あれか?そちらも気づいているとは思うが、どうやら子種らしい…」
「それがなぜ花の中に?」
「わからない、とにかく男が花の中に差し込んだらしい」
「それをなぜ俺に見せたのか」
「その男がデビーと言っていたのを聞いた人がいるんだよ。その人は声の主の姿までは見てないけどな」

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