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謎の岩
官能リレー小説 - ファンタジー系

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謎の岩 8

そのうち男の動きが鈍くなってきた。こうなればこちらのペースに持ち込める。
俺はその黒人の背後に回り込むと、ハンマーを奪い取った。ナイフすらも弾く肉体とは思えない触り心地で、人間との違いがわからなかった。
金属のようなゴツゴツした肌を想像していたので俺は思わずひるんでしまった。すると黒人はそれをチャンスと思ったのか抵抗を強くした。
だが、武器はこちらが持っている。少しずつではあるが俺の方に流れが傾いてきていた。
このまま押し切れば勝てるかもしれない。
そう思った時だった。
男が何やら唱えたとたんに男の体が禍々しく紫の光を放ち熱くなった。
それにより絡み付いていたボーラが消し飛ぶ。
それだけではない、俺の着衣すらも剥ぎ取られてしまった。男に密着していたからだ。
素っ裸にされた俺は焦った。黒人の引き締まった尻が直接男根に当たる感触があったのだ。
こんな状況だというのに、俺の愚息はむくりと起き上がっていた。

だが黒い男の目からは明確な意思が消え、ただただ怒りのままに暴れまわってるだけだ。
こちらを見てもいない相手に構う暇は無い。俺は荷物から煙玉をありったけ取り出し、まとめて地面に叩きつけた。
四方八方から鳴る破裂音に視界が効かない煙幕に包まれ、男はさらに見境なく暴れている。
すぐさま村から離れると、目についた森の中へと俺は逃げ出した。

木々の間を抜けると、褐色の美女たちに合流出来た。
彼女らに近寄るとミールスの裸体を見て、嬉しそうに頬を染めている。
俺も先ほどの嫌な経験を誤魔化すため、少しアピールをして応えた。
彼女らの話をまとめると、今回は世界の巡り合わせが悪すぎるため、別の岩の側で再起するらしい。
このまま別れても身の守りに不安が残るため、俺も手伝いに着いていかせてもらうことになった。
岩場まで移動する間に俺は彼女らについて尋ねた。
あの黒い男がなんなのかという事だ。
「あれは私達とは違う種族ですわ」
「人間にしか見えないが?」
「えぇ、見た目だけはね。でも中身は全く違うわよ。あっちは魔物の一種かしら…? まぁ私たちも人のことは言えないけどね」
「どういうことだ?」

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