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謎の岩
官能リレー小説 - ファンタジー系

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謎の岩 1

極端に露出の多い民族衣装のような物を身につけた褐色肌の少年がこちらの姿を確認するなり怯えた顔で逃げ出した。
俺は迷わずその少年を追いかける。その少年はある岩に向かって逃げているらしく、意図的に方向転換を繰り返している。
彼は俺の方を時々振り返るが、青ざめたその顔はかなり張り詰めた表情をしていて、額に流れる汗は走った暑さだけじゃないだろう。
かなり怖がられている。
「頼む!話を聞かせてくれ!」
俺が叫ぶと、少年はさらに怖くなったのか走るのをやめないで、それどころか走る足を速めた。
この地の事を彼に聞きたかったのだが、どうすれば聞いてもらえるのか。俺は考えながら追いかけた。
少しずつ距離が詰まっていく。
「うわあっ!!」
少年らしい、甲高い声を上げて少年が盛大に前に倒れる。
どうやら何かに毛躓いたらしい。
悪い事しちまったか……年端もいかない少年を傷つけたくなかったし。
「おい、しっかりしろ。追いかけてすまなかった。」
「いたたた………」
(何てこった)
今の転倒で擦れたか、衣装の腰元が破れている。
彼は気づいていないのか、片膝をついて必死に起き上がろうとするが衣装の短い裾から見える股座は、男ではありえなかった。
「女の子……なのか?」
「助けて!」

表情に怯えが走っている彼女は、俺にマンコを見られていることには気づいてないようだ。
必死に後ずさる。
俺だってこの子くらいの頃に知らない男に追われたら、怖くて仕方なかっただろう。
俺は深く頭を下げた。
「ほんとうに済まない。この地域の事を知りたいだけなんだ。俺の名はミールス。学者だ。」
「……」
彼女はまだ疑うようにじろじろと俺をみている。
そしてまた立ち上がって走り始めた。
俺はそれを捕まえようとして転げそうになってしまう。
「油断した…」
言葉が通じていないのだろうか?とにかく追いかけっこは数分続いた。
いつしか追う側は人数が増えていた。
黒人の男達が加わっていたのだ。彼等も逃げる少女と同じような衣装を着ている。
彼等は足が速く、俺をじわじわと追い抜かしていく。
頑張れば彼等に追いつけそうではあるが、この頃には流石に疲れてきていた。
追跡に加わった男の一人に話を聞こうと近寄る。

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