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謎の岩
官能リレー小説 - ファンタジー系

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謎の岩 5

転送に使われていた岩が急に硬化し、奇妙な光を放ち始めた。これにより黒人の男達は外に戻る事もゾネス村に侵入する事も出来なくなった。
岩の中に押し込められた黒人がもがき始めた。
岩はドクンドクンと脈打つと、次第に卑猥な形状へと姿を変えていく。
その変化をじっくり見ていられる余裕はなかった。
どうにか抜け出た男二人がそこらに居る女達を追いかけ回し始めたのだ。
罠にはめられて退路を断たれた事に追い詰められたのもあってか、二人の若者は手がつけられなくなってきていた。
「まずいな、流れが悪くなってきている」
たった二人逃がしただけなのだが、ゾネス村の女達では止められなくなっていた。
ついには焦った女がナイフで男の一人を斬りつけた。
だが、傷つかないどころか逆にナイフの方が欠けてしまう。防具を身に付けていないどころか、全裸なのにだ。
女は驚き、更に強く斬りつけた。すると今度はナイフが根元からへし折れてしまった。
「あの男達はただ者じゃないらしい…迂闊に攻撃するのは危険だ!」
そう注意をすると、女達は悲鳴をあげて逃げ回り始めた。それを追う二人の男は逃げ惑う女を行き止まりに追い詰めようと動いている。
罠なんかに頼るべきではなかったのだ。完璧な作戦なんてあり得ない。
ナイフすらも弾いてしまう男達をどうやって無力化させるか。そんなことを考えながら男達の背後に接近をする。
背後からなら簡単に押さえ込めるだろう、だが彼等の力なら振りほどかれてしまうのが目に見えている。

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