PiPi's World 投稿小説

魔法使いカインの奇妙な冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 3
 5
の最後へ

魔法使いカインの奇妙な冒険 5

「ぐぎゃぁあああああ!!」
突然、一人の山賊が奇声を上げてのたうち回り始めた。
それに続いてもう一人。更にもう一人と…… 山賊達が次々と悲鳴を上げ始める。
「な、なんだこれは!?」
「一体何が!?」彼等は混乱してその場に立ち尽くしていた。
「うぎゃあああ!!!!」
カインの周りで次々に悲鳴が上がり続ける。
そして最後に残った山賊の一人も全身を痙攣させ始めた。外傷は無いようだし死んでいる者も居ないようではあるが様子がおかしい。
一体何をされたのだろうか?やがて全員が身動きを止めた。
辺りには何か生臭い匂いが立ち込めている。見ると辺りには白く濁った液体が広がっていた。それに倒れている全ての山賊のペニスが大きく反り返っていた。

カインは自分のやったことに気づいた。恐らく今までの憤りが爆発して、何らかの魔法が暴発してしまったに違いない。だがそれがどんな効果を持つものなのかカインも知らないのだった。
「あーあ、やっちゃいましたね…」
「え?」
後ろから声を掛けられて振り返るとそこにはアロスラ王子の姿があった。
「いやーさすがですね!まさかこの短時間に全員倒してしまうとは!」
「貴方はアロスラ王子…!どうしてこのような所に!」
そう言って拍手をする。
「殿下……どうしてここに?」
「まあ色々とあってね…それよりも君、その能力はむやみに使わない方がいいよ。下手したら死ぬことになるかもしれないから」
「それはどういう意味ですか?」
「君は今、自分の魔力を暴走させたんだ。しかもかなり強力な能力だ。多分だけど『魅了』の能力だと思うけど…」
「みりょう?」
「相手の精神を支配してしまう能力だよ。僕でも対抗出来ないくらい強力だから気をつけたほうがいい」
「そ、そんなことが…」
「とにかく気をつけて。あとこのことは秘密にしておいた方がいいと思う。こんな能力を持っていると知れたら大変なことになりそうだし…」
「はい…分かりました」
「ところで、この人達どうしようか?」
「このまま放っておけば誰かが見つけてくれるんじゃないでしょうか?」
「うーん、でもこのままじゃ可哀想だしちょっとだけ助けてあげようかな?」
「え?しかし…彼等は山賊ですよ?見た感じ救う価値の無い極悪人って程ではなさそうですが」
「それでも一応ね。こういうことは出来るだけしない方が良いんだけど、見殺しにするのも寝覚めが悪いしさ」
「はぁ……分かりました」

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す