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魔法使いカインの奇妙な冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔法使いカインの奇妙な冒険 4

しかし、戻った時すでに二人の姿はなかった。
そこには引き裂かれた衣類が散乱しているだけで戦闘の痕跡すらなかった。
あの二人が敵にあっさり敗北するとは考えにくい、何か特殊な状況になったとしか思えなかった。
ホノリスの衣類の散乱が特に酷かった。血は付いていないのだが、完全にバラバラだ。

今すぐにでも二人を探したいのだが、こちらも装備が溶けてしまっている。こんな状態でうろつくのは危険だ。
そんなことを思っていると早速草むらがガサガサと揺れ始めた。
「誰だ!」
そう叫ぶと同時に何かが大勢飛び出してきた。
それはぼろ切れをまとい、粗末なロングソードを手にした山賊達だった。
「おやおや、裸で何をしていたのやら」
彼等はいやらしく笑い始めた、こいつらは先程の騒動にも気づかなかったのだろうか?危機意識が欠落しているとしか思えなかった。
「お前達さっきの戦闘に気づかなかったのか?ここは危ないぞ、早く逃げた方が…」
「危なかったら素っ裸になるのか」
山賊達はゲラゲラと笑い始めた。その様子にカインは説得は無理だと感じた。
「同じことになっても知らんぞ…」
カインはとりあえず彼等に警告をした。
山賊達は全裸のカイン達を見てまだ笑い転げている。何がそんなに面白いのだろうか?
こんな奴等は同じ目に遭えば良いんだ!カインはそう強く願った。
それと同時にカインの周囲が白く光り、何やら奇妙な音がした。

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