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王国の境界線での肉欲
官能リレー小説 - ファンタジー系

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王国の境界線での肉欲 3

ファブリスは自分だけが事態から置き去りにされたかのように感じつつあった。
自然とアルマンの方に寄る。その方が気が楽だったからだ。
「あいつらは使い捨てのコマだろうな」
誰かが言う。
そうだとわかっていたらなんでわざわざ相手にしたのだろう?ファブリスは疑問を感じた。
ファブリスは困ってしまう。
兄が次々と行方不明になったからこその地位であり、まだ確定すらもしていない。
第一まだ若すぎる。
外交に意見したところで周りの者が賛同するとは思えなかった。
こういう時に優秀な兄二人が居てくれれば…。
その自己紹介を遮る者が居た。
先程の兵士達が今度は仲間をつれてきたのだ。
慌てて逃げ出したはずの彼等が追跡を成功させただけでなく仲間とも合流している。あり得ないことだった。
流石に包囲されてはミルリーフ達もうかつに動けない。
はじめから仕組まれていたとしか思えなかった。あまりにも相手の動きが早すぎる。
兵士達は少しずつ距離を狭めてくる。
「全員脱げ」
兵士の一人が指示を出してきた。
ファブリスはその指示に従い、さっさと脱いでしまう。
「ちょっと!恥ずかしさとか屈辱とかないの!」
ミルリーフが慌てた。
「脱がなきゃなにされるかわからないよ。こんなところで死にたくないし」
ミルリーフは頭が痛くなってきた。後継者としてふさわしいとは思えない…。

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