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Absorption
官能リレー小説 - ファンタジー系

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Absorption 11

理事長は地下室の隅にあったタンスの引き出しを引くと、布きれを取り出す。
新しいタオルに、ネグリジェ、そしてパンティだ。
ベッドわきの水差しの水でタオルを濡らし、吸血鬼二人の涎と自分自身の愛液で汚れきった千恵の体を丹念にふき取ってやる。
乳首や股間を拭く際はさすがに「あ・・・あ・・・」と声を出し反応する千恵。
「さあ、綺麗になったぞ」
新しいパンティを履かせ、ネグリジェも着せると、完全に連れてきたときと同じ状態に戻った。
「さて、部屋に帰ろうか」
ヴラドは千恵を抱き上げ地下室を出ると、外へ飛び出した。

寮の部屋へと戻ってくると、千恵のベッドを探し、彼女をそこに横たえた。
可愛らしい寝息を立てて眠る千恵。
「お休み、可愛い娘さん」
そう言うと、彼は壁と突き抜け、理事長の待つ礼拝堂へと向かう。

彼が窓を飛び出して数分もしないうちに、千恵は目を覚ました。
「・・・あれ?」
起き上がりあたりを見回す。
「・・・夢だったの?」
夢にしてはかなりリアルで生々しかったように思えるし、何より乳首と股間がムズムズしている。
千恵は恐る恐るネグリジェの裾をめくり下腹部を見ると、股間が濡れていた。
恥ずかしさに顔を赤らめる千恵だったが、もう一度先ほどの夢を思い返してみる。
「よく考えたら、かっこいい人だったなあ・・・最初は怖かったけど、でもすごく優しくて、気持ちよかった・・・また夢の中であえるかな?ふふ♪」
ベッドに横たわると、千恵の意識は再び夢の中へと沈んでいった。



「お帰り伯爵」
「ただいま伯爵、じゃなかった理事長」
どこかで見たようなやり取りをする二人のヴァンパイア。
「Msアサヒナは眠っている、可愛らしい寝顔だった」
「ヴラド、その口は・・・さてはまた・・・」
「ぬう、ばれたか・・・」
先ほど目を覚ました千恵の股間が濡れていたのは、そういうことだった。
「さてと、十分な糧は得られた」
満腹であるかのように腹をたたくヴラド。
「ヴラド公、明日も来てみてはどうかな?明日はついに、生徒の中の誰かから純潔を捧げてもらおうかと考えていてな」
「ほう?聞けばこの学院のモットーは、女学生たちに純潔を貫かせること、と聞いていたが、それを理事長自らが破らせるのか?」
「なあに、時代は変わるものだ、千恵さえ純潔を守ってくれればよい、他は幾らでも好きなようにできる」

「それで、候補者は決めているのか?」
「もちろんだ・・・」
理事長はすでに対象を決めていた。それは美雪と恵梨香だ。
「(あの二人も悪くはなかったが、今日我々は千恵の味を知ってしまった、故に彼女らに未練などない・・・ってまるでこれから殺してしまうかのような物言いだな)」
苦笑いする理事長。
「(まあ、彼女らも処女でいることに耐えられんのだろうし、何よりこんな美青年二人にかかれば本望だろう)」


そして、翌日
「ああそうだ、授業の後で二人には理事長室にくるよう伝えてほしい、別にお叱りではないとちゃんと伝えてくれよ?頼んだぞ?」
美雪と恵梨香を呼び出すよう内線電話で伝えると、受話器を置く理事長。
「今日の夕方、この二人を呼び出す。名目上は学園における重要な役職の任命と言うことでな」
「二人ともまだ処女か?」
「ああ、もちろん」
「パーフェクトだ!ウォ○ター!!じゃなかった、キシダよ」
にたりと笑うヴラド。
「それでは私は『出発』するとしよう、ありがとうMr.キシダ」
「こちらこそ、おいで下さって感謝します、Mr.アルカルド」
形式上の『別れ』を告げると、ヴラドと理事長は学園の外に出る。正門へと向かう(もちろん後で戻ってくるのだが)。


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