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2つの世界
官能リレー小説 - ファンタジー系

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2つの世界 3

「殿下が正常にお出しになられると分かって、嬉しいです」
「なんでうっとりした顔なんだって…飲むのかよ」
ナターリアは精液を飲み込んだ上にお掃除フェラをしてくれて開放してくれた。
「殿下、手土産は何がいいですか?」
「まずこの石をなくさないように首から下げれるようにできるかい?」
「はい、すぐに手配させます」
僕らは身支度を整えると、メイドが持ってきたお茶を飲む。
「こっちにも紅茶あるんだね」
「はい、植民地で採れたものの中から選び抜いたのを宮中で…」
「香りはいいけど、味にまろやかさがない。砂糖やミルクやレモンも入れてみるといい」
「早速宮中で流行らせましょう」
「いずれは国中で安くで飲めるようにするといい。国内でも茶葉を作れるように改良するんだ」
茶葉だけを純粋に楽しむ文化もいいけど、僕は庶民の子なので作法よりおいしさを求めるので、そう提案した。
「今度来るまでに精を付けておきたいから、食事代がいるな」
「殿下、これを」
「これ、金貨かい?そのままじゃ向こうで使えないよ。そうだ指輪や首飾りにして」
僕は彼女から宝石箱っぽいのを渡される。ずっしりしていて開けると金貨が詰まっていた。
価値はあると思うけど、見たことのない刻印や模様で換金の時に怪しまれそうだ。
「はい、用意させましょう」
「ゆっくりでいいよ。それより衛兵はどこにいるんだい?」
こっちでは今の地位もあるし、銃刀法にも縛られないので撃てるはずだ。
宮殿を出て広場に行くと一個小隊いて、敬礼される。
銃を見たらナポレオン時代のそれだった。早速小隊長の拳銃を撃ち、歩兵のマスケットも撃ってみる。
銃声に驚いた女官たちが窓から見ているけど、別に気にしない。
僕は小隊長と兵の中でも器用で聡明そうなのを何人か集め、銃の改良策を出した。
ライフルは既にあるけど弾丸は丸いのに代わって椎の実型を試すように伝え、固定でなく調整できるサイトやスコープと二脚の必要性や、銃剣も突くだけでなく単体でも短剣として使える刃の形状にして背にノコギリの刃を付けるように言った。
「殿下、素晴らしいです。やはり、前回の戦いでの戦訓ですか?」
「すべては勝つためだ。諸君らも伝統にばかり拘ってはいけない」
この国の技術レベルは知らないけど、発想だけでどこまで実現できるかいい機会となる。
「殿下、お会い出来た記念にこれを」
「ああ、将校の拳銃は自弁だったね。ありがとう、拳銃も改良の余地はたくさんある。新しいのを開発できたら、君に一挺あげるから」
「光栄です、殿下」
一発しか撃てない上に重いけど、これならアンティークとして置いておけそうだ。
「殿下!」
「殿下、妃殿下がお呼びで」
「余は、諸君らのことを覚えておくぞ」
僕はなんとか格好をつけて宮殿に戻ると、ナターリアから受け取った首飾りになった魔法石を首につけ、宝飾品になった金を手に元の世界に戻る。
「ここは近所の公園じゃないか。」
時計を見ると時間は全然進んでいなかった。
「そこで何してるの?」
僕に話しかけてきたのは日本に引っ越してきた隣人でアメリカ人の「リノアフィーナ」さんだ。
日本語もうまい金髪美女だ。
「ちょっと、頼み事いいですか?レポートの代行です」
「どうしようかしら?」
「うけてくれたら、これあげます」
僕は向こうでもらった金の指輪を見せる。
「テーマは何?」
「初期の蒸気機関と機関車と船で。後、反射炉と大砲も。図を多めで」
「オッケー」
彼女はビジネスライクなのか受けてくれた。これで本を買ったりネットでいろいろ調べなくても、あっちで資料として渡せる。
もらった金製品を売るにも未成年なので、大人に頼る必要がある。
「どうしたの、これ?」
「街で親切にしたら、お礼でくれた」
「いいわね、でもこっちはいまいち」
家に戻ってママに渡すと、結局半分は自分のものにして残りを金プラチナ買取店で換金できた。でも、そのお金で久々に贅沢ができたし、出処を疑われずに済んでよかった。

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