魔王と呪われた女勇者 6
ナズナは尻尾をくるくると振り、笑顔で答えた。
「そだよー。ちょうど一日くらい眠ってたかなー?近くの森で気を失って倒れてたんだよ。」
…転移魔法を受けたことによる副作用で、恐らく気絶していたのか。
「そうか。すまないな。恩に着るよナズナ、何か、お礼をさせてほしい。」
「いーよーそんなの。人間のお客さんなんて久しぶりだし。…そだ、じゃあ今から留守番頼まれてくれない?今からちょっと用事があるんだけど、最近物騒だし、私一人暮らしだから誰か家に居てくれると助かるんだぁ。」
留守番か。そのくらいであれば、手伝えないこともないな。
「わかった。いつ頃帰ってくるんだ?」
「んー、そだね、今晩中には帰ってこられると思うけど、お願いできる?」
「ああ。」
私は了承した。本当は、今すぐにでも、魔王を倒す為の力をつけるために、各地を回って修行したいところではあるが、この辺りの地理には詳しくないし、何より恩人に礼を返さないまま去るのは、武士として礼を失するから。
「それじゃ、お留守番よろしくね〜。」
ナズナは外に出掛けた。
「さて、どうしようかな。」
おちついた頭で、魔王との戦いのことを考える。
全く歯が立たなかった。なぜだ?私は魔王に致命傷を与えられるはずの聖剣に、幾ばくかの魔力を注いでいた。聖剣が、効かないのか?今のままの聖剣では、太刀打ちできないということか。
私があの場所で受けた魔王の魔力は、まだ私の身体に残っていた。しかし、耐えられないという訳ではない。ナズナと話しているときは何も問題なかったのだから。
勿論、私は魔王の花嫁なんぞになるつもりは毛頭ない。あの状態にならなければ、私は屈服したりはしない。
ところで、あの魔王が私に言おうとした言葉の意味は何だったのだ?
ーーーーー
「駄目だ。幾ら考えても憶測しか出てこない。やはり、強くなって、次に魔王と対峙した時に聞き出すしかないか。」
「それにしても、ナズナ、遅いな。」
時計を見る。もう既に日付が変わっていた。
留守番を頼まれているが、さすがに気になった。
探しに行ってみるか。
外に出ると、僅かだが声が聞こえた。
とりあえずその声のする場所まで近づく。
すると、ナズナの声がした。
「にゃあああぁぁ!もっと激しく突いてっ、いっぱい、いっぱい精液ちょうだーい♪」
ナズナは複数のオークに犯されていた。後背位で尻を突き出して、オークのチンポをくわえて自ら腰を振っている。
「どうだ?俺たちのチンポはぁ!でかくて病みつきになっちまうだろぉ?」
「うん!オークさんたちのチンポ、ぶっとくて、美味しくてっ、ナズナ、もっと欲しくなっちゃうよおお!」
ナズナはオークたちにおねだりする。
ナズナの口付近にチンポを掲げたオークは、
「そこまで褒められちゃあ、しゃぶらせない訳にはいかねえな。ナズナ、俺のチンポしゃぶり尽くして良いぞ。」
「ほんと!?…嬉しいっ!じゃあいっぱい飲んじゃうね!」
ナズナは目前のチンポを勢い良くしゃぶると、フェラをした。
「じゃあ♪搾り尽くしてあげる!」
「うわぁぁああ!」
ナズナがくわえるが早いか、オークはすぐ射精した。
「ん……ふぅ。とっても美味しかったよ。こくまろザーメン、ごちそうさまっ!…ほらほら、他のオークさん達も、私のやらしい口マンコ、ううん。早く私のおマンコでもいいからぁ…おチンポでずぷずぷしてほしいなぁ♪」
「…な、なにしてるの?」
私の声が聞こえたのか、オークどものチンポに囲まれているナズナはこちらに振り向いた。
「ん、あぁ出てきちゃったの?…困ったな〜。最近物騒だから…ちょっとヤなんだけど、まいっか。それよりもほら、貴女も私と一緒に乱交しない?」
「何を言ってるの!?淫魔(サキュバス)じゃあるまいし…ってまさかっ!」
まさか、あの子魔族だったんじゃ!
「うん♪私はナズナ。ナズナ=リリスだよ。これから何かとご縁があると思うからよろしくね!」
「なっ…リリスだと!?ナズナ、貴様は淫魔(サキュバス)だったのか!」
聞いたことがある。サキュバスは男の精を貪り、それを魔力の糧に変えているのだとか。
まさか、あんな少女がなぜサキュバスなんだ?
いやそれよりも、魔族であるならばなぜ私の命を狙うどころか、魔王によって転送させられた私を介抱していたんだ?
くそっ、訳が分からない!
「そんな固く考えなくて良いよー。エレナちゃんは、魔王様のお気に入りなんだから、とって食う真似なんか、サキュバスの私がするわけないじゃーん?」