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魔王と呪われた女勇者
官能リレー小説 - ファンタジー系

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魔王と呪われた女勇者 1

「長かった…」
私は勇者エレナ。世界唯一の、魔王を駆逐することができる存在。
目の前には、人類の敵である魔王が居る。
ようやく、ここまで来たのだ。
何人もの大事な仲間を犠牲にしてきて、ようやく魔王の間までたどり着けることができた。
ここで負ける訳にはいかない。
例え刺し違えても、この手で魔王を消滅させる!
「遅かったな、そんなにやつれて。…勇者の力とはそんなものか?」

魔王は、笑う。私がどんな思いで、仲間の死を見届けてきたかも知らないで、見下すように笑っている。
「黙りなさい!…私が、人間の底力を見せてやるわ。」
私はすぐに戦闘体制に入る。
この披露困憊の身体でどの程度傷を与えられるかは分からないけど、そんなこと言ってられない。
みんなの仇をとらなくちゃ!

「はぁあ!」
聖剣を振りかざす。私の残った魔力をフル回転させて、聖剣に魔を滅ぼす退魔の力を付与する。
「すぐに決着をつけてやるわ!」
狙いを定め、一気に間合いに入り魔王の身体を縦横無尽に切り裂く。

私の攻撃が功を成したのか、魔王の身体は闇に溶け、塵に還ってゆく。
「倒せた…?」
魔王の身体が無に消えた。
何かしらの反撃がくるのではないかと、私は周囲の気配を探すが、不意討ちを食らったら人溜まりもないかもしれない。
もう、魔力が空なんだ。

絶望的な感傷に浸るまいと己を鼓舞する。
「まだ生きているのなら、隠れてないで出てきなさい!」


私は腕に力を込める。
疲労困憊のせいか、とても息苦しい。意識していないと聖剣を放してしまいそうになる。
「…ふぅ…ふぅ……はぁ…はぁ…」
暑い。今度は暑くなってきた。
もしかしたら魔王の仕組んだ罠かもしれない。なら早くここから離れなくちゃ!
「…い、急がなくちゃ…魔王の…罠に…嵌まる…わけには…」
足が重い。
暑い。
息苦しい。

突如、空間がねじれて魔王が現れた。
「くくく…どうだ?我の呪いは苦しかろう?」
「の…呪い?…魔王!貴様は…一体…私に何をした!」

魔王が何をしてくるか分からない。気を抜かないよう聖剣を握りしめる。

「我の間にはな、女をメスに変える魔力が吹き込んであるのだ。どうだ、喉が渇いただろう?」

魔王はそう言うと前をさらけ出して、己の肉棒を晒した。


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