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勇者のお供はボテ腹妊婦達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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勇者のお供はボテ腹妊婦達 10

「姉さん!!」
とリュートは叫ぶが一番に飛び出たためレイスに追いつくことは出来ない。
そしてレイスがつまづいたフィオナに襲いかかった。
次の瞬間
「ギギャャャ!!」
というレイスの声が聞こえそのまま消滅する。
「え?え?」
その光景を目の前で見ていたフィオナすら何が起きたのか判っていない。
唯一判ったのがこの依頼の依頼者であり、プレグナ教の僧侶であるフェレンだった。
(フィオナさんの胸にレイスが触れたらレイスが消滅したわ……まさか「天然の聖乳?」まさかそれは……)
フェレンはそう思いフィオナと駆けつけたリュートを見比べていた。
聖乳。それは神に仕える敬虔なシスターのみが出すことのできる神秘の母乳。
生者が飲めば傷や病を癒し、死者が触れれば強い聖性でその存在を維持できなくなる。
だがこれを出せるシスターは世界人口から見ればかなり少なく、大量生産が難しいことから少々お高めのアイテムとしても知られている。
うわさでは聖乳を出すためには自らのすべてを神に捧げ、厳しい修行を続けなければ聖乳を出せないらしい。
そんな高価なアイテムを、シスターでもないフィオナが出した。
信じられない事実に、フェレンはおもむろにフィオナの胸をつかみ、その頂から母乳をしぶかせた。
「ああンっ!?」
「ちょ、フェレンさん!?こんなときに何やってるんですか!
 って言うか、姉ちゃんのおっぱいは俺のですよ!?」
自分の女に手を出され、そんな状況ではないと知りつつも思わずクレームをつけるリュート。
だがフェレンはそんな苦言など聞いていなかった。
無言で口元にかかった母乳をなめとる。
するとたった数滴で濃厚なミルクの味と香りが口の中いっぱいに広がる。
ここまで来るのに相当苦労してきたのに、その疲れが吹っ飛んでしまったかのような感覚を覚える。
フェレンは確信する。間違いない。これは聖乳だ。
だがなぜシスターでもないフィオナがこれを出せた?
フェレンは考える。この危機的状況を抜け出せるというのもある。
だがそれ以上に。今その謎を解明すれば、世界で高級品と呼ばれていた聖乳をもっと気軽に使うことができるようになる。
流通の革命とも言うべき偉業のチャンスにフェレンは必死になって知恵を絞った。
こう言うとフェレンが金の亡者のように聞こえるが、彼女は別に商人でもなければ守銭奴でもない。
リュートたちにゾンビ討伐を依頼した教会のシスターだ。
聖乳はアンデッドに効果があるが、魔物を撃退するくらいの効果がある。
聖乳を安価に流通させられるようになれば、魔物に苦しめられている人たちを救えるかもしれない。
すべては罪なき人々を救うため。フェレンはこのゾンビ退治の間にその秘密を解き明かそうと心に誓った。
「大丈夫だった?姉さん」
「え、ええ。ちょっとビックリしたけど大丈夫よ」
「おい、リュート!何2人でいい空気作ってんだよ?
 こっちにもおまえの大事な女がいるんだからちゃんといたわらなきゃダメだろ!?」
「わっ!?しゃ、シャルネさん!?」
フェレンの思惑を知らないリュートたちは、ここがアンデッドの巣窟であることも忘れてたわいもないじゃれ合いを始める。
彼女が聖乳の謎を解き明かすことができるのは、おそらくこの依頼が終わるまでの間。
それまでに何としても調べなければ。フェレンはそう思った。
「ふぅ、なんとかなったな! ハァ、ハァ」
地下墓地の出口にたどり着いたシャルネは後続の三人に声をかける。
「ハァ、ハァ。ええ、でももぅ……」
リュートも息絶え絶えだ。
なにせリュートは怪我をしたフィオナ背負って出口まで来たのだから。
「だ、大丈夫?」
背負われてたフィオナは背中から降りてリュートをいたわる。
「な、なんとかね。流石にあの道を駆け上がるのは流石にハァハァ」

「神よ、白き血を持ってこの地を浄化せん!!。プリフィケーション(浄化)!!」
最後方のフェレンが呪文を唱えると白い光の柱がたち登る。
「きゃっ!!」
フェレンが驚いたような声を出す。

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