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勇者のお供はボテ腹妊婦達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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勇者のお供はボテ腹妊婦達 9

そこにシャルネがこの上なくイヤらしい笑みを浮かべて交渉に入った。
すでに契約が成立しているも同然のオイシイ交渉に。
「そいつぁ、オレをパーティに入れてくれるって考えていいのかい?」
「はい!」
「アンタらの護衛に加えて、剣も教えろとなれば毎日のメシだけじゃ足りねえぞ?
 そうだな・・・金がないってんなら、身体で払ってもらわないと。
 具体的にはオレの男になってもらうくらいじゃないと割に合わねえなぁ」
「なっ・・・!?」
「姉ちゃんは黙ってて!」
いつにないリュートの強い口調に、姉のフィオナは逆らえない。
沈黙させられた姉をよそに、リュートはシャルネとの交渉を続ける。
「・・・もうわかってると思いますけど、オレには姉ちゃんって大事な人がいます。
 それを承知の上で言ってるんですね?」
「ははっ、この世界で一夫多妻なんざ常識だろ?
 それとも何かい?女2人満足させられない甲斐性なしが、剣を覚えたところでやっていけるってのかい?」
あからさまな挑発。しかし彼女の言うことにも一理ある。
しばしの沈黙の後、リュートが出した答えは・・・。
「―――わかりました。その条件でいいです。今日からよろしくお願いします、シャルネさん」
「シャルネでいーよ。こちらこそ今日からよろしく頼むぜ♪」
「――――――ッ!!」
交渉成立。こうしてフィオナが蜜月の終わりに打ちひしがれる中、シャルネという新しい仲間(というか嫁)がパーティに加入したのだった。
それから約半年の歳月が流れた。

「ちょっとレイスがいるなんて聞いてないぞ!!」
ここはとある地下墓地。
リュートと二人の嫁フィオナとシャルネは地下墓地から湧き出すゾンビ討伐を冒険者ギルドを通して請け負っていた。
「す、すいません〜調査の段階ではゴーストやレイスがいるとは流れてなかったので」
そう謝るのは依頼者のフェレン。
「謝る前に早く「聖乳」を出しな!!」
シャルネはフェレンに催促する。
「す、スイマセン。さっきので最後でして」
「なにぃ!!じゃあどうすんだ」
「レイスがこちらに気づかないうちに逃げるしか……」
「そんな、フィオナ姉さんを走らせるのか?」
リュートはフィオナの身体を心配していた。
フィオナはこの半年で無事にというか妊娠していた。
お腹を冷やしてはと薄いケープをまとってはいるがその上からでも妊娠して更に大きくなった乳房と赤ん坊のいるお腹はよく分かる。
「全く、フィオナは村にいればよかったんだ……」
「いやよ、リュートと離れるなんて!!」
半年が過ぎてもフィオナはリュートにベッタリだ。
いやお腹に子供が出来てから更に輪にかけてベッタリだ。
「と、とにかく。この聖円(ホーリーサークル)が消えないうちに見極めましょう!!」
リュートは二人の嫁の言い争いを仲裁しつつ叫ぶ。
「そ、そうだな!!」
「え、はい!!」
「すいません、私たちのミスで……」
二人の嫁とフェレンは返事をする。
リュートたちは周囲を徘徊するレイスが通り過ぎるのを聖円の中で息を殺して見守っていた。
(よし!!いまだ!!)
レイスの視線が完全にこちらか外れたのを確認したリュートは率先して聖円から飛び出る。
その時!!
「きゃっ!!」
というフィオナの声が聞こえた。
そしてその声に反応し急襲するレイス。
「まてこら!!」
そう言ってシャルネは剣をレイスに振るが…レイスはするりと通り過ぎる。
「くそっ!!」
レイスは普通の武器では倒すことが出来ない。
銀の剣か魔力付与された武器しかレイスにダメージを与えられないのだ。
しかしながらレイスの攻撃は我々人間に当たる。
なんとも理不尽ではあるがこれがこの世界の現実だ。

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