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勇者のお供はボテ腹妊婦達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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勇者のお供はボテ腹妊婦達 30



そしてリュート達はリッパー・バニーの住む森の入り口にやって来た。
リュートは振り返って女達に告げる。
「みんなはここで待っててくれ」
「そんな…リュート!」
「一人で大丈夫か?」
「危ないですよ!」
「大丈夫、心配しないで…。ここから先は俺一人の戦いだ。この試練、俺自身の力で乗り越えなきゃ意味が無いんだ!」
「「「……」」」
リュートの固い決意を前に女達も納得するしか無かった。
「…解ったわ。すっごく不安だけど…リュートを信じて待つわ」
「お前がそこまで言うんなら…仕方ねえ。その代わり絶対に生きて戻れよ」
「危険を感じたら迷わず逃げてください。無事のお帰りをお待ちしています」
「ありがとう、みんな…!」
そしてリュートは女達と別れ、森の中へと足を踏み入れたのだった…。

枝をかき分け、草むらを進むこと1時間。
進めど進めどリッパーバニーの姿は見えない。
すぐに会えるだろうと高をくくっていたリュートであったが、さすがに不安を覚え始めたその時だった。
頭に届かんばかりに伸びた一面の草むらの中、ガサリと自分以外の何物かが音を立てたのだ。
やっと来てくれたのか?軽い安堵を覚えた瞬間、リュートの足首に何かが絡まり、その身体は空中高く持ち上げられた。
一体何が起きたのか?
逆さづりになったリュートが目にしたものは、草むらからにょろにょろとうごめく半透明の触手たちであった。
本体は草むらに隠れて見えないが、どうやらやってきたのはリッパーバニーではなく、スライムかローパーだったようだ。
お目当ての娘に会えない焦りと不安で周囲への警戒がおろそかになっていたらしい。
リュートは思わず舌打ちして自らの不明を恥じる。
このままではBLの世界への扉を無理やり開かれたあげく、おいしくいただかれることになってしまう。
だが武器を取り上げられたわけでもない。挽回のチャンスはまだまだある。
リュートはすぐさま反撃に転じるべく、自分を拘束する触手を断ち切ろうと剣の柄に手を伸ばす。
しかしそれより早く大きな何かが飛んできて、リュートを縛る触手をバラバラに切断した。
リュートとモンスターがその正体を確認するより早く、飛んできた何かは触手うごめく草むらの中に飛び込んだ。
「ピギャーーーーーーッ!?」
すると間もなくして甲高い悲鳴が上がり、触手たちが萎れて草むらの中へと消えていく。
どうやら隠れていたモンスターを倒したらしい。
それを理解すると同時に、リュートの身体は長い草で覆われた大地へと不時着する。
触手をあっという間に分解し、草むらに隠れた本体を瞬殺した電光石火の早業。
姿すら認識させないそのスピード。
リュートの知る限り、そんな実力の持ち主はあの女サムライ以外1人しかいない。
痛みに耐えて身体を起こすと。
そこにはいつの間にやってきたのか、長い白髪を三つ編みにしたバニーさんが1人立っていた。
百人いれば百人とも美人と答えるであろう整った美貌。
男を引きつけてやまない見事なプロポーション。
しかし両の手から伸びる刀を思わせる鋭い10本の爪が、その美しさを台無しにしている。
魔物を倒して興奮したのか、それとも思い人の再会がきっかけか。
切り裂きウサギと恐れられるそのモンスターは、顔を赤らめ、淫欲でうるんだ瞳でリュートを見下ろしていた。
その様子にリュートはこう思った。
相変わらず常時発情しているヤツだなぁ・・・と。
「ウフフ♪…こんにちは、坊や…」
リッパーバニーが喋った。
そう、人型モンスターの中には人間の言葉を喋れるヤツが少なくない。
彼女もまたそうだ。
「…やあ、久し振りだね。ウサギのお姉さん…」
余裕あり気に挨拶など返すリュート。
だが内心では決して余裕など無かった。
このリッパーバニーと最初に遭ったのは、もう一ヶ月ほど前の事だろうか。
森の中で野宿している所にいきなり襲い掛かって来たのだ。
その場は撃退するというより何とか逃げおおせて、やり過ごす事に成功したが、このリッパーバニーはその後も度々リュート達一行の前に姿を現し、襲って来た。
どうも目的はリュートを犯す事らしい。
ウサギは常に発情している事から性欲の象徴とされているが、ウサギ獣人であるリッパーバニーも例に漏れず性欲旺盛。
人間や亜人種の男を襲って子種を貰う…というより奪う。
そしてこのウサギ娘はリュートをその標的にしたようだ。
「まさか坊やの方から来てくれるなんて嬉しいわぁ…♪」
そう言いながらリッパーバニーは、身に着けていたビキニ状の毛皮の服を脱ぎ捨てて裸になった。

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