PiPi's World 投稿小説

勇者のお供はボテ腹妊婦達
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 24
 26
の最後へ

勇者のお供はボテ腹妊婦達 26

彼はジンにこの上ない屈辱を受けてからというもの、その雪辱に燃えていた。
しかし子供2人と妊婦3人、産後の女性1人を連れての冒険は危険極まりない。
事実、ここに来るまで何回モンスターたちに襲われ、子種を絞られたことか。
だから彼は探すことにした。自分をレベルアップさせてくれる、師匠となるべき人間を。
自分になど見向きもせず、ストイックに困難なクエストに挑む屈強な冒険者を!
もちろん、そんな人物が簡単にパーティに入れてくれるとは思っていない。
だが彼には十分な勝算があった。なぜなら彼はこの世界で数少ない男で、何人もの女たち(モンスター含む)を抱いてきたのだから。
リュートは自分を囲む冒険者の輪から抜けると、ターゲットの冒険者に声をかけた。

「すみません、相席よろしいですか?」

相手の許可を得るより早く、リュートはターゲット・・・女剣士の前の席に座る。
シャルネも目の前の相手と同じ前衛職であるが、タイプはかなり違うように感じる。
シャルネは荒っぽい戦い方をするが、彼女の場合は冷静沈着で、合理的な戦いを好みそうな感じだ。
何よりこの世界で初めて見る着物が、彼女がこの国のものではない、流浪の旅人であることを伝えていた。

「―――私に、何か用か?仲間がほしければさっきの連中にすればいいだろう」

言外に私に声をかけるなとばかりに答える女剣士。
しかしリュートも負けない。彼にだって家族という引けない理由があるのだ。

「僕は父のようにたくさんの女の人を養うことができないので。
 あなたのような強い人の力が必要なんですよ」
「・・・ふん。だが後ろの連中はそれに納得してないようだが?」

そんなこと、言われるまでもなかった。
リュートの背後からはフィオナたちの不満オーラが、さっきからリュートにプレッシャーを与えているのだ。
事前に彼女たちを思ってのことだと説得したのだが、理解はしても納得はできなかったらしい。
しかしそれでも納得してもらわないと困る。
リュートはこれから自分に恥辱を与えた連中から家族を守るため、少しでも強い力が必要なのだ。
背中にだらだらと嫌な汗をかきながら、余裕たっぷりを装ってリュートは会話を続けた。

「実は家族も増えてきたので、そろそろ村を作ろうと考えているのですが・・・。
 資金も何もない状況でしてね。それで少しでも優秀そうな仲間を探しているんですよ」
「それで他の女を無視して私に声をかけた、か。何とも傲慢で情けない話だな」
「…確かに、あなたの言う通りかも知れない。でも僕はその時その時で自分が正しいと思った事をする…それだけです」
「ほう…挑発には乗らないか…少しは見所のありそうなヤツだな…よし、解った。良いだろう」
「じゃあ仲間になってくれるんですね!?」
「早合点するな。お前が仲間になるに値する男かどうか試してやると言ったんだ。付いて来い…」
そう言うと女は傍らに立てかけてあった刀を手にして立ち上がった。
彼女はサムライ(この世界でそう呼ぶのかどうかは不明だが)なのだろう。
師事するには持って来いの相手だ。
リュートも後に続いた。
「リュート…」
その後ろ姿をフィオナは心配そうに見つめる。
シャルネがポンと肩に手を置いて言った。
「んな辛気臭え顔すんなって…こうなっちまった以上しょうがねえよ。リュートが決めた事だ…オレは付いて行くぜ。当然お前だってそうするだろう?」
「も…もちろんよ…!」
…という訳で女達も渋々ながら二人に付いて行った。

一行はギルドを出た。
一体どこへ行くのかと思いながらもリュート達は素直にその後に付いて行った。
やがて一行は村の周りに広がる森へとやって来た。
この森にはモンスターが出没する。
スライムのような低レベルなヤツから、結構ハイレベルなヤツまで様々だ。
「…よし、この辺にするか」
女サムライは立ち止まった。
そこはゴブリンの巣があると言われている洞窟だった。
「ちょ…ちょっと待ってください!」
平然と中に入って行こうとする女サムライをリュートは引き止める。
「ん、どうした?もう怖じ気づいたか?」
「いや、ここってかなりの上級者でも攻略は難しいと言われてるダンジョンじゃないですか!危ないですよ!」
「私が信じられないならここで帰れ。それも一つの勇気だ」
「…っ!!」
リュートはハッとした。
そして彼は決意した。
「解りました…行きます!」
「リュート!?」
「正気かよ!?お前、自分のレベル解ってんのか!?」
「そうですよ!危険です!リュートさん!」
女達は慌てて止めさせようとする。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す