PiPi's World 投稿小説

剣の主
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 34
 36
の最後へ

剣の主 36

「サーラさん…」
「セイルくん…」
「……」
「……」
互いの名をつぶやいた後、二人は黙って見つめ合う。だが、やがてセイルは何か意を決したようにフゥ…と息を吐いてから言った。
「サーラさん…ごめんなさい…僕はあなたを抱けない…僕もずっとずっとあなたの事が好きでした…でも今はあなたを抱く事は出来ない…そうしたら僕は、僕の大切な女(ひと)を二人、裏切る事になってしまうから…」
セイルは震える声でそう言うとサーラの身体をそっと自分から離した。
「……そう…そうよね…」
サーラはうつむいたままつぶやく。表情は見えない。だが彼女はすぐに顔を上げ、瞳に涙を浮かべながらもクスクスと笑いながら言った。
「フフフ…あ〜あ、フラれちゃったかぁ。普通、女の子にここまでされたら抱くもんでしょうに…ま、でもセイルくんらしいかも…そういう一途な所も含めて、私はあなたの事が好きになったんだけどね…」
「サーラさん……サーラさん!」
「…ん…んんっ!?」
しかして次の瞬間、セイルは思い立ったように再びサーラの身体を抱き締めて唇を奪った。
「ちゅ…んはぁ…ん…」
「んん…ん…」
さっきのキスとは違う。二人の舌と舌が絡み合い、唾液が混じり合い、お互いを求め合うようなディープキスだ。その間にも二人はお互いの身体を弄(まさぐ)り合う。
セイルは左手でサーラの露わとなった乳房を優しく包み込むように掴み、片手には余るその豊乳をモミモミと揉みしだいた。時々乳首をクイッと摘んで弄(いじ)ってやるとサーラは「んん…」と甘い声を漏らして身体を小さく震わせた。
一方、セイルの右手はサーラの太ももを徐々に履い上がり、両脚の付け根へと向かっていく…。そして到達した“そこ”は既にぐっしょりと濡れ、愛液が滴り落ちていた。
割れ目に沿って人差し指と中指を這わせると「あっ…あぁ…」と切なげな声を上げながらビクッビクッ…と身を引きつらせる。
入るかな…と思って指を差し込んでみると、既に充分に濡れていたためか、思いのほか簡単にズブズブと入ってしまった。
「ひぃ…っ!!?」
膣内に異物を挿入された驚きでサーラは思わず声を上げる。
「ご…ごめん!」
セイルは慌てて手を引っ込めた。
「い…いいの、セイルくん…ちょっとビックリしちゃっただけだから…」
サーラはハァ…ハァ…と呼吸を荒げながらそう言うと視線を下に落とした。そこには先端から先走り汁を滴らせたセイルのイチモツが天を指して今か今かと挿入の時を待ちわびている。
「初めて見たけど…これ、入るの?」
「うん…」
セイルはコクリと頷き、尋ねた。
「…あの、やっぱりやめる?」
「や…やめないわ!やめないで!セイルくん!」
セイルの提案をサーラは慌てて否定する。
「じゃあ、行くよ…あ、でも初めてだと最初ちょっと痛むらしいけど…サーラさんって、初めて?」
「あ…当たり前でしょう!…優しくしてね?」
「うん…」
セイルはサーラの身体を側の机の上に横たえ、両脚を開いた。サーラの膣口から肛門まで全てが露わになる。手入れしているのか天然か不明だが陰毛は薄く、花弁は殆ど外側に出ていない綺麗な女性器だった。
「あんまり見ないで…恥ずかしいよ…」
サーラは顔を真っ赤にしてつぶやいた。セイルは首を横に振って言う。
「ううん…サーラさん、すごく綺麗だよ」
セイルはサーラの両脚の間に立ち、自らの肉棒を掴むとダクダクと愛液の溢れ出す割れ目に当てがった。
「あ…」
一瞬、サーラは本能的に身を引く。だが次の瞬間、セイルは腰を前に突き出して一気に奥まで挿し貫いた。徐々に行くよりは一瞬の方が痛みも少ないだろうとの、彼なりの配慮だった。
「うぅ…っ!セイルくん…痛っ!!」
「サーラさん、全部入ったよ…サーラさんの中…凄く熱い…」
「ハァ…ハァ…私も…私もセイルくんを感じる…私達、今つながってるんだね…」
「うん、サーラさん…」
セイルは身をかがめてサーラの身体をギュッと抱き締めた。
「少し動くよ…」
「うん…」
ゆっくりと腰を引き、再び差し込んでいく。それによって見え隠れする肉棒にはサーラの純潔の証である紅が僅かに、だが確かに彩られていた。
サーラにとっては幸いな事に、膣内が充分に濡れていたため、痛みは殆ど無かった。
「ん…んん…アッ…アァ…」
セイルの律動に合わせて声を上げるサーラ。セイルは訊いた。
「痛い?」
「ううん…自分でも良く解んない…痛いのと気持ち良いのとが一緒で、何か変な感じ…」
セイルは再び腰を振り始める。
「…アッ!アッ!アァッ!?セ…セイルくん!変になっちゃう!私、なんか変になっちゃうよぉ!ん…んあぁぁっ!!?」
サーラはビクッ…ビクッ…と何度か小刻みに身体を震わせた。絶頂に達したのだろう。だがセイルはまだ達していない。彼は腰の動きを止めない。それどころか更に早く激しくしていく…。
「アッ!アッ!アッ!アァッ!セイルくん!イイ!気持ちイイよぉ!アッ!イク!またイっちゃう!アッ!アァン…ッ!!?」
イっても更に襲い来る快感の波にサーラは休む間も無く飲み込まれていく。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す