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剣の主
官能リレー小説 - ファンタジー系

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剣の主 311

「アリーさ…!」
何か言おうとする彼女の唇をアリーは再び自らの唇で塞ぎ、その身体を抱き寄せ、衣服をはだけて胸を、そして股間を愛撫する。
初めは強張っていた彼女の身体が次第に弛緩して来る。
ちなみにこの二人、既に一線は越えており、する事はしていた。
アイーシャの秘所が既に充分に濡れている事を確かめたアリーは、男根を取り出すと彼女の膣へと挿入した。
「ああぁ…っ!!!?」
ブルブルと身体を打ち震わせるアイーシャ。
「はぁ…入ったよ、アイーシャさん…」
アリーはすぐさま腰を動かし始めた。
「…あっ…アリーさ…あっ…あぁっ!あぁんっ!…」
「はぁ…はぁ…アイーシャさん…気のせいか、今日はいつもより声が大きいね…」
「…あっ!あっ!…だ…だってぇ…アリーさんが…あっ!…激しくするからぁ…あぁっ!いい!気持ちいいのぉ!!…」
「はぁ…はぁ…アイーシャさんは強引にされて感じるタイプだったんだ…じゃあ今度からそうしようかな…」
「…あっ!あっ!あぁっ!…で…でも私…あっ!…普段の…あっ!…アリーさん…のぉ…あっ!あぁっ!…優しいエッチも…あっ!…好きよ…」
「…アイーシャさん!」
その言葉に逆に興奮したアリーは更に激しくアイーシャを責め立てる。
「…あっ!!あぁっ!!あぁぁっ!!?ア…アリーしゃぁん!!そ…そんな激しいのぉ…もう…らめえぇ〜っ!!」
アイーシャも感じまくり、口から涎の垂れるのも気にせず喘ぎまくる。
そして…
「アイーシャさん!僕、もう…!」
「…あぁっ!!ちょうだい!アリーさん!あなたのザー○ン…中に出してえぇ!!」
「アイーシャ…!!」
次の瞬間、アリーはアイーシャの膣内で達した。

 ビュクッ!ビュクッ!ビュクンッ!

「はああぁぁぁ…アリーさんの……ドクドクいってるぅ…」
男根が脈打ち、次々と膣内へと注ぎ込まれて来る精液を、うっとりとした表情で受け止めるアイーシャであった。

…その後もアリーは貪るようにアイーシャを求め、やがて疲れて再び眠りに就いた。
「……スゥ……スゥ……」
「……」
自分の胸の中で寝息を立てて眠るアリーを優しく包み込むように抱いていたアイーシャだったが、やがて静かにベッドを出ると衣服をまとい身なりを整えてそっと部屋を後にした…。


その頃、ジェムは王太子の母にして叔母であるジャミーラ王妃に呼び出されていた。
「ジェム、あなた近ごろ少し調子に乗り過ぎではなくて?」
「これは異な事を…一体何をもって僕が調子に乗っているとおっしゃるのですか?叔母上は…」
「挙げていけば切りが無いけれど…例えば先日などには新兵器の試験と称して罪も無い女子供らを射殺したと聞きました」
「それは誤解ですよ。彼女達は反逆者です」
「何も知らない無垢な赤子も反逆者だと?」
「ハァ…叔母上が人道主義者だったとは意外です…」
「人道主義だなんて、今更そんな安っぽい事は言わないわ。ただ私達ヤヴズ一族には敵が多い…あまり傲慢が過ぎると、そういう連中に付け入る隙を与える事になるわよ」
「フッ…ご忠告、胸に留めておきますよ」
ジェムは肩をすくめながらそう言うと部屋を後にした。

「ハァ…どうも危なっかしいのよねぇ…」
一人になったジャミーラはそう呟くと隣室に向かって呼び掛けた。
「…もう入って来て良いわよ」
すると隣室から二人の人物が姿を現した。
ヤヴズ・オムとヤヴズ・レムである。
ずっと身を潜めていたようだ。
「あなた達、今の話を聞いていたわね?」
ジャミーラに尋ねられ、二人は頷く。
オムが口を開いた。
「王妃殿下の仰る通り、確かにジェム閣下は近ごろ少しご乱行が過ぎます。残念ながらあのお方は頭の回転はお早いようですが、どうも聡明という訳ではないようで…このまま放置すれば我がヤヴズ一族にとって取り返しの付かない事態になり得るやも…」
続いてレムも言う。
「こ…国内にはイルシャ・サーラ殿下やイシュマエル・アクバル閣下を始め、未だ我々に服属しない勢力が依然として存在しています。さらに南北国境からの蛮族侵入も予断を許さない状況になっており、今この状況下でヤヴズ家の求心力をこれ以上損なうような真似は控えていただきたいと、我々も折に触れてお諫めしてはいるのですが…何ともお聞き入れいただき難く…」
オムは溜め息混じりにレムに注意した。
「レム…敵に敬称は付けなくて良い。ヤツラは朝敵…逆賊だぞ?」
「…あ!も…申し訳ない」
謝るレム。
オムはジャミーラに向き直り進言する。
「…王妃殿下、手を打つならば早い方がよろしいかと存じます…」
「そうね…」
「て…手を打つ…と言うと…?」
レムは恐る恐る尋ねた。
「そんな事、いちいち言わなくとも解るだろう…」
言われてレムは少し考え、やがてハッとした。
「…あっ!!い…いけない!それはダメだ!ヤヴズ一族同士が争うなんて…そんな事をして何になるというんだ!?」
「争う?それは違うぞ。ヤヴズ一族の保全と繁栄のため、ジェム閣下にはお亡くなりになっていただこうと言っているのだ…」
「え…えぇぇっ!!?け…権力の中枢から追放するだけではなかったのか!?」
「まあまあ、少し落ち着きなさいな…」
ジャミーラ王妃は二人に言った。
「…ジェムについてはもう少し様子を見ましょう。そしてヤヴズ家の害になると判断した時には…殺(け)すわよ」
「「ははぁっ!!」」

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