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剣の主
官能リレー小説 - ファンタジー系

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剣の主 291


ここは襲われた村から少し離れた所にある岩場の洞窟…
「ガハハハハッ!!お前らぁ!今日も大収穫だぁ!飲め!食え!犯れえぇ!!」
「「「おおぉ〜ぅっ!!!!」」」
…そこで敗残兵達は略奪した酒と食料で宴に興じていた。
殺さずに連れて来た女達もいる。
男達は酒をかっくらい、女達に襲いかかった。
あちこちで女達の悲鳴が上がる。
そんな光景を一人の壮年の男がニヤニヤと笑いながら眺めていた。
片目に眼帯をし、顔には大小の傷痕のある大男だ。
彼はこの集団の長…散り散りだった敗残兵達をここまでまとめ上げた張本人である。
「まったく、王太子が死んだ時はどうなる事かと思ったが…意外と何とかなるもんだな」
すると彼の部下達が女を犯しながら口々に言う。
「隊長殿ぉ!我々は地元のチンピラやゴロツキ共も加わって、かなりの数になりましたし、今度はシケた村なんかじゃなく、少しデカい町を襲いませんか?」
「そいつは良いや!町ならきっと美味い食い物や良い女がたんまりあるぜ!」
「いっそどっかの城塞都市を乗っ取って、そのまま一勢力として独立しちまう…なんてのも良いかも知れませんぜ?」
「ガハハ…ッ!!良いねぇ、そうすりゃ俺は領主サマって訳だ!」
そう言うと隊長と呼ばれた男は傍で恐怖に震えている女達の方に目を向けた。
いずれも全裸か半裸の女達はビクッと身を強張らせる。
隊長はその中の一人の腕を掴んで自分に引き寄せた。
「い…いやぁ!た…たすけてぇ…!」
「へへへ…口の効き方に気をつけろ!俺は未来の領主…いや国王だぁ!!」
そう叫ぶと隊長はギンギンにそそり立った男根を女の膣に挿入した。
「いやあぁ〜っ!!」
泣き叫ぶ女を無視して一方的に腰を振りまくる隊長。
 パンッ パンッ パンッ パンッ パンッ
「ギャハハハハハハハハッ!!!!」
「い…いやあぁっ!?…アッ!…アッ!アッ!アァンッ!…」
そして…
「うおぉ…イクぞぉ!!」
「…ッ!!?」
隊長は女の膣に精を放つ…と同時に女の喉元に短刀を突き立てた。
「隊長ヒデェ〜!」
「もったいねえ事しねえでくださいよ〜!」
それを見ていた部下達は笑いながら隊長を諌めるが、もちろん本気ではない。
理性のタガがぶっ飛んでしまった彼らにとっては女など、またどこかの村か町を襲えば手に入る消耗品に過ぎなかった。
隊長は半ば白眼を剥いてピクピクと痙攣する女を乱暴に放り投げて言う。
「ガハハハハッ!孕んだりしたら面倒くせえからな…さぁ〜て、次はどいつにするかなぁ〜?」
男根を勃起させて女達へと歩み寄る隊長。
「「「キャアァァーッ!!!?」」」
女達は恐怖に泣き叫ぶ。
「うっせえなぁ!決めた!もうまとめてぶった斬ってやる!」
隊長は剣を抜いた。

その時、あらぬ方向…洞窟の入り口の方から突如として悲鳴が上がり始めた。
「あぁ?…何だテメェ…ギャアアァァァッ!!?」
「こ…このヤロ…うぐあぁぁっ!!!」
「…ぎえぇぇ〜っ!!?」
何事かと皆の視線が一斉に入り口の方へと集まる。
なんと、たった二人の剣士が剣さばきも鮮やかに次々と仲間達を斬り殺していくではないか。
しかもそれがまだ少年と言って良い年格好の男女の剣士である。
男の方など片腕だ。
隊長は唾を飛ばして叫んだ。
「な…何者だ貴様等ァっ!!?」
「フンッ!このアルトリア、貴様らが如きクズ共に名乗る名など持ち合わせていない!!」
…とりあえず女の方の名前はアルトリアだと分かった。
片腕の男も女に続いて叫ぶ。
「ついに追い付いたぞ悪党共め!僕達はお前達を成敗しに来たんだ!さぁ、女性達を解放して大人しく降伏するんだ!」
二人ともかなりの剣の使い手らしい。
既に二人の足元は血の海で十人近い死体が転がっている。
「なるほど…たった二人で乗り込んで来るだけの実力はあるって事か…だがこっちは三百!多勢に無勢だ!」
「確かに…だがこっちにも秘策はある…!」
そう言うと男…セイルはニッと笑ってアルトリアに言った。
「アルトリア…僕の力を解放してくれ!」
「…………はい?」
「…あの、バムとブムに占拠された王宮に乗り込んでクーデター軍と戦った時みたいに…僕の力を解放してくれ!出来るだろう!?」
「…何か勘違いをなさっておいでのようですね。私にはそんな能力ありませんよ。あれはセイル様ご自身の意志に聖剣が反応した結果ですから…」
「…えっ!!? マ…マジっすかアルトリアさん!?」
アテが外れたセイルは焦る。
てっきりアルトリアが「はいどうぞ」と合図か何かしたらバーサーカーモード(仮)になれるものと思っていた。
「何をゴチャゴチャ言ってやがる!?お前らぁ!!殺っちまえぇーっ!!!」
「「「おぉうっ!!!!」」」
隊長の号令に兵士達は剣を抜いた。
女と繋がっていた者達も肉棒を抜いて武器を手に取る。
「ヤバ…ッ」
セイルの顔が青ざめる。
一騎当千などと良く言うが、実際どんなに腕の立つ剣士でも複数の敵を相手にするのは厳しい。
ましてや相手は三百余…いかなセイルとアルトリアでも勝ち目は薄い。
(どうすれば良いんだ…!?)
セイルは構えた聖剣の柄をギュッと握り締めた。
嫌な汗が頬を伝い落ちる…。
「かかれえぇーっ!!!」
「「「おぉぉーっ!!!!」」」
考える間も無く、兵士達が一斉に斬りかかって来た。
「くっそぉ…っ!!!」
こうなったらもう悩んだ所で仕方がない。
セイルとアルトリアは応戦した。
すると意外にも善戦、次々と敵を斬り伏せていく。
二人の剣技もさることながら敵も酒に酔っていて動きが鈍い。

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