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剣の主
官能リレー小説 - ファンタジー系

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剣の主 245

囁いて、そのままジェムはセイルの唇にそっと口づけした。
ゆっくりと、セイルの口の中に舌を入れてゆく。
セイルも、ゆっくりと舌道士を絡めてゆき。
ジェムはセイルの口の中をゆったりと楽しむ。
内心の違和感を押し隠して、セイルもジェムに応じる。
そうして幾分か交わしつづけたであろう、甘い口づけ。
終えるとジェムは、「さあ、始めようじゃないか。」と言って寝台の上にセイルを押し倒した。

「脱がせてくれないか。」
微笑しながら言うジェムの服の前を、セイルは下からはだけてゆく。
すると剣術で鍛えて引き締まったジェムの裸体が露わになっていった。
「今度は僕の番だね。」
ジェムはあくまで優しく、セイルの服を脱がせてゆく。
そこそこ引き締まった、若い裸体が露わになる。
「閣下…」
「そこで閣下はないだろう?今はジェムでいいといつも言っているじゃないか。」
「でも…」
セイルの手を取って、ジェムは言う。
「ここは君ともっと親密になりたがっているんだ。」
自分のペニスを握らせる。彼のペニスは既に硬く太く屹立していた。
「はい。」
セイルが答えると、ジェムはセイルの胸に舌を這わせ。
彼の胸板や乳首を柔らかく嘗め回し始めて。
それは、恋人に対するがごとしであった。
「うっ…」
「どうだい?」
ジェムに嘗め回され、セイルも少しずつ反応していた。
「元気になってきたね。惚れ惚れするよ。」
セイルの立派なペニスを撫でさすりながら、恍惚とした声でジェムは言い。
「ささ、お願いできるかな。」
セイルの眼前に自らのペニスを突きだした。
そしてそれをセイルは内心の違和感を押し隠して静かに咥える。
僅かな水音とともに、彼の舌がジェムのペニスの上を動き回る。
「いつもセイルは上手だね。側女たちよりも上手だよ…うっ。」
セイルの舌使いとジェムとの相性がいいのか、ジェムのペニスが脈動する。

「じゃあ、そろそろしよう。」との言葉とともに、ジェムはペニスを抜いた。
次に来るものがわかっているセイルは、体を起こしてジェムに尻を向けた。
唾液でぐっしょりと濡れたそのペニスを、ジェムは慣れた調子でセイルのアナルに当てる。
セイルは内心で覚悟を固める。
そして、ジェムがゆっくりとセイルのアナルを押し開き、中に入ってゆく。
「ああっ、ジェム…」
背後から貫かれて、声を上げるセイル。
「相変わらずいい締まりだよ。」
後背位で繋がると、ジェムの腰がゆっくりと動き出す。
その動きに合わせて、セイルの硬いペニスも揺れる。
「うっ、はっ!」
「あっ!あっ!」
ふたりとも声を上げ、腰を揺らす。
「ああ、セイル、君だけだよ!本当に僕をわかってくれるのは!」
その言葉とともに彼の腰の動きが激しくなる。
奥まで突きこむと、セイルも強く刺激されてペニスが力を帯びる。
セイルがジェムを振り返ると、ジェムの瞳に一抹の悲しさが宿っているような気がした。
ジェムはただセイルのアナルを突くだけでなく、片手でセイルの胸をまさぐったりもする。
ぴくりと立った乳首も擦られる。
「はぁ、はぁ、もういくよセイルッ!!」
「は、はい!」
「うおおっ!!」
ジェムが力強い声を上げると、彼のペニスも力強く脈動し、セイルの中に精液を放った。
びくっ!!びくっ!!びくっ!!
「ああっ!!」
深く貫かれて、セイルも射精する。
びくっ!!びくっ!!びくっ!!
精液が飛び散り、シーツを濡らす。
「はぁ、はぁ…セイル、君は最高だよ。大好きだよ!」
「ありがとう、ございます…」
満足げなジェムの声に、セイルはそう答えるのが精一杯。

(どうして僕は夜な夜なジェムに抱かれているんだろう?一緒になって絶頂しているんだろう?でも…
ジェムも、本当に心を許せる相手が僕しかいないみたいだし、こんな生活が続くのかな。
怖くて聞けないけど、ジェムにはだれか愛せる女の人っていないのかな?)

とまあ、セイルはセイルでこうして苦労しているのであった。
そしてそれは、彼の男性としての心を少しずつ壊しつつあった。

貫いた者と、貫かれた者。
友情とも愛情ともつかぬ奇妙なつながりで、ふたりはこの時結ばれていた。

「セイル、いつでも、君に無礼を働く奴がいたら言ってくれ。僕が何とかしようじゃないか。」
「え、ええ。ありがとうございます。」
結合を解いたふたりは並んでベッドに横たわり、語り合っていた。
セックスの後、ジェムはセイルには普段とは打って変わって政務の事はあまり語らなかった。
政治とは関係ない心のつながりを求めていたのだろう。
そしてそれは、セイルも察しており。
彼もそうした話題は極力避けるのが常であった。

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