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剣の主
官能リレー小説 - ファンタジー系

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剣の主 215

普段のセイルならば顔を赤くなり恥ずかしがるが、ライラが少し明るさを取り戻したから狼狽えず嬉しかった。
「いつもの優しいライラ先生に戻ってくれて嬉しいです」
「ふふふ、君と話したお陰だ。何時までもウジウジ悩んでウルジュワンや過去を引きずってたら死んだ彼に申し訳ない」
「きっと亡くなった先生の恋人さんも、あの世で見守ってますよ」
「そうだな。彼に恥じない為にも前向きに生きてみるよ」
前向きなライラにホッとしたセイルは夜道は危険だから彼女を自宅まで送ろうとする。
「じゃあ先生、自宅まで送ります。夜の王都は物騒ですからね。それでなくても、ジェムのせいで治安は悪化してますからね」
「セイルくん、まだ帰るには早いぞ」
「え…!?ライラ先生…?」
帰るには早いと言うライラの言葉にセイルは呆気にとられる。
ライラはセイルの腕を掴み耳元で妖しく誘う。
「ふふふ、これから大人の楽しみとしゃれこもうじゃないか〜今夜は先生がいっぱい教えてあげるぞ…」
「でも…僕たちは明日も仕事があるんですよ…」
「明日考えれば良いじゃないか。」
「先生…僕は先生の元生徒です。世間的に不味いですよ」
「世間なんか気にするな。今の私は君に傍にいて貰いたいんだ」
「ライラ先生…解りました。今夜はとことん先生と付き合いますよ」
切なげに自分といたいと言うライラにセイルは折れてしまう。
既に関係を持ったアルトリアやサーラやミレルの事を考えると良心が痛む。
しかし、それ以上に辛い目に遭ったライラを放っておくのはセイルには出来なかった。
「セイルくん…ありがとう」
「それでどこへ行きますか?夜の王都はジェムのせいで物騒ですからね」
「あそこへ行こう。あそこは夜の王都を過ごすには最適だ。セイルくん、ついてきなさい」
「はい、先生」
ライラはいたずらっ子みたいな笑みを浮かべてセイルを案内する。

二人のやり取りを聖剣ルーナを通してアルトリアは部屋で一部始終見ていた。
「セイルさま、今宵は帰れなさそうですね。モグモグ…しかし、セイル様の晩熟と童貞丸出しは相変わらずですね。モグモグ…あそこは素直にライラ殿のお誘いを受けるべきなんですよ…モグモグ…」
しかも、セイルの帰りが遅くなるのを良い事に夜食を貪る様に好きなだけ食べていた。
それでなくても最近はジェムの専横やセイルの優柔不断さのせいでストレスは酷くたまったアルトリアは食べる事で憂さを晴らしていた。
しかし、これだけドカ食いをしてもアルトリアの体型は太る事がなく。

それから10分後、ライラの案内でセイルは目的地に到着する。

「ここだよ。良い場所だろう」
「先生!ここは恋人向けの旅宿じゃないですよ!不味いですよ!」
「男と女が一夜を過ごすには絶好の場所だよ。それとも私みたいなオバサンは嫌なのかい?」
「と…とんでもないです!てゆうか先生はまだオバサンなんていう歳じゃあ…」
「フフ…ありがとう。それじゃあ行こうか…」
ライラは半ば強引にセイルを宿に連れ込んだ。
セイルも拒まなかった。

カウンターは受付の顔が見えない造りで、ライラが「休息する」と告げると部屋の鍵を渡された。
セイルは思う。
(こういうとこ初めて来たけど、やっぱり普通の宿屋とは趣が違うなぁ…)
「それじゃあ行こうか…」
二人は部屋へと向かった。

部屋には大きなベッドとバスルームがあった。
(やっぱり普通の宿屋と違う…セックスするための部屋って感じだ…)
ずっと憧れだった初恋の人とセックス…そう思うとセイルの股間がムクムクと膨らみ始める。
「フフフ…もうビンビンだな♪」
ライラは妖艶な笑みを浮かべてセイルの股間をズボンの上から撫で回した。
「あぁ…せ…先生ぇ…!」
「セイル君…」
ライラはセイルに身体を押し付けて唇を重ねた。

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