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剣の主
官能リレー小説 - ファンタジー系

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剣の主 191

アルトリアの掌が強い光を放ち二本の剣が現れた。
その一本は抜き身のルーナの聖剣である。
「セイル様!」
アルトリアは聖剣をセイルに放った。
「…うん!」
セイルは受け取り、それを構えた。
「あ…あいつらぁ…!!」
「剣を出しやがったぁ!!」
白衛兵達は驚き動揺する。
「うろたえるなぁ!!こちらは30人!かたやヤツラはたった3人!何を恐れる事がある!?かかれぇ!!ヤツラを再び裸に剥いて両手両足を切り落として豚の餌にしてやるのだぁ!!もちろん女二人はその前にタップリ可愛がってやれぇ!!」
「ウオォォ〜〜ッ!!!!」
「ヒャッハアアァァァーッ!!!!」
白衛兵達は剣を振りかざして三人に襲いかかった。
こんな賊まがいの連中でも一応は正規の兵士である。
「死ぬえええぇぇぇぇぇええいっ!!!!」
先頭の兵が絶叫しながらアルトリアに斬りかかった。
「雑魚めが…ふんぬっ!!」
キィンッ…ズバアァァァッ!!!!
アルトリアは自分に斬りかかって来た兵士の剣を弾くが早いか、今度は自らの剣を振り上げ、一気に打ち下ろした。
哀れ兵士は脳天から股間まで空竹割(からだけわり)で真っ二つに引き裂かれた。
「このアマァーッ!!!」
二人目が剣を構えて突きの体勢で突っ込んで来る。
アルトリアはそれを受けず、ヒラリと交わして振り返りざまに剣を横に払った。
バサアアアァァァァッ!!!!
「ギャアアァァァッ!!!?」
その兵士は腰を切断され、上半身と下半身が泣き別れとなる。
「な…なんか今日のアルトリアは凄いな。そういや剣も違うし…」
普段は細くて軽い剣を好む彼女だが、今日のは蛮刀というのだろうか、大きくて重そうな剣を振り回している。
「なあに…ジェノサイド(大量殺戮)用ですよ。さあ!次に死にたいのは誰ですか!?」
「「「ヒィ…ッ!!!?」」」
白衛兵達はすっかりビビって腰が引けている。
「おや、どうしました?そちらから来ないのであれば、こちらから行きますよ!?」
アルトリアは剣を構えて兵士達の群れに向かって突進しようとする。
セイルは叫んだ。
「だめだアルトリア!無駄に命を奪うな!」
「む…っ!?」
アルトリアの動きが停止し、兵士達は内心ホッとする。
セイルの次の言葉を聞くまでは…
「…と言いたい所だけれど、彼らは今まで多くの冤罪をでっち上げて罪無き人々を死刑台に送って来た連中だ!容赦は要らない!好きにヤっちまえ!」
「セイル様…その言葉を待っていましたぁ!!」
アルトリアは我が意を得たりと兵士達に襲いかかった。
「「「ウワアアアァァァァー――――ッ!!!?」」」
兵士達は悲鳴を上げて逃げ惑う。
まさに狼に狙われた羊の群れの如しであった。
「下衆共、逃げても無駄ですよ!うりゃァァァァ――――――ッ!!!?」
そんな兵士たちをアルトリアは汚物をみるかのような表情で見下すと素早く蛮刀を振り下ろす。
蛮刀から無数の光の刃が放たれゲムの兵士たちに襲い掛かる。
光に斬りつけられたゲムの兵士たちは手足を切り落とされ達磨状態になり多量の血を流して、阿鼻叫喚の悲鳴を上げるゲムの兵士たちはアルトリアに助けを求める。
「「「うぎゃぁぁぁぁぁぁ――――ッ!!!?」」」「「「たっ助けてくれぇぇぇ――――ッ!!!?」」」
「煩い生ゴミどもですね。うざいにも程がありますよ」
しかし、彼等の命乞いをアルトリアは煩いと言い生ゴミと見下す。
「ひっひいぃぃぃ!!!ばっ化け物!!!」
アルトリアの圧倒的な強さに既に失禁していたゲムは逃げようとするが、今まで隠れていたナシートは信じられない猛スピードでゲムにタックルを喰らわせる。
「待てえぇぇ!!逃げるな!!この卑怯者!!」
「ヒデブッゥゥゥ!!!!」
ナシートのタックルを喰らい壁に激突したゲムは気を失う。

「でかしたぞ!ナシート!大手柄だ!」
「私だって、大好きなセイルの為に一肌脱げるもん!」
「偉いぞ。その意気だ」
ゲムを気絶させたナシートをアルトリアは大いに褒める。
普段はナシートに対して厳しいアルトリアにしては珍しい事であった。

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