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剣の主
官能リレー小説 - ファンタジー系

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剣の主 147


「……」
セイルは眠っていた。
「…ん……」
ふと、彼は目覚めた。
部屋の中は真っ暗だ…いや、窓の外も暗い。
今は夜なのだろう。
(僕…どのぐらい眠っていたんだろう…?)
起き上がろうとするが、何故か体を動かす事が出来ない。
というより体の感覚が無い。
視覚はあるのだが、まるで透明な壁で隔てられた向こうの世界を見ているようだ。
セイルは思いを巡らせる。
(こういうのは何度か経験した事があるな…ずっと前に本で読んだ事があるけど、脳の一部だけが覚醒している状態だとか書いてあったっけ…)
いずれにせよ、何だか夢と現実の間(はざま)に居るような不思議な感覚だ。
嫌いではない。
そんな事をぼんやりと考えていると、キィ…と扉の開く音がして誰かが部屋の中に入って来た(ちなみにセイルが一人部屋、アルトリアとミレルが女同士で二人部屋に泊まっている)。
(誰だろう…?)
外も静かだし、おそらく時刻は深夜…。
こんな時間にノックも無しに入って来るなんて…アルトリアだろうか?
窓から僅かに差し込む月明かりだけでは誰なのか良く判らない。
その人物はセイルの顔を覗き込んで尋ねた。
「坊ちゃま…寝てますかぁ〜?」
その声はミレルの物だった。
(…え!?ミレル!?どうして彼女が…!?)
驚くセイルの目の前でミレルは…なんと着ていた寝間着を脱ぎ始めた。
(こ…これは…!!一体どういう事なんですか!?ミレルさん!?)
幼い頃より共に過ごし、信頼を寄せていた侍女の信じられない行動をセイルは今すぐ問いただしたかった…が、声が出せない。
そうこうしている内にミレルは今度はセイルの寝間着(いつの間にか着替えさせられていた)を脱がし始めた。
「ハァ…ハァ…あぁ…坊ちゃまぁ…いつの間にかこんなに逞しく成長されて…ミレルは嬉しいですよぉ…」
(なに言ってんのこの子!?)
ミレルはセイルの胸板を愛おしげに撫で回す。
小柄とはいえセイルも騎士…剣を振るうのに不自由しない必要最低限の筋肉は持っていた。
「それに…こっちも…」
微笑みながらそう言うと、ミレルはセイルの股間に手を這わせる。
肉棒がムクムク…と起き上がり始めた。
「うわぁ…凄い…たくましい…本当にこんな形してるんだぁ…本で見たのとおんなじだわぁ…」
ミレルは実に嬉しそうにセイルの男根をべたべたと遠慮なく触り、握って上下にしごいたりした。
その表情を伺い知る事は出来ない…が、まるで新しい玩具を手にした幼子のように興味津々だ。
(こ…こいつ…僕が寝てると思ってやりたい放題だな…あぁ…でもこの何の遠慮も無い手付きがまた妙に気持ち良い…)
体の感覚は無いのに性感だけはあるなんて良く考えてみれば変な話だ。
そんな事を思っていたらミレルは片手でセイルの肉棒をいじりながら、もう片方の手で自らの股間をいじり始めた。
「ハァ…ハァ…ン…アァ…アン…」
すぐに甘い声を上げ始めた。
ミレルの“女”としての面を見たのは初めてだったので、セイルの胸はドキリと高鳴った。
まさかこちらが起きているとも知らず、目の前であられもない姿を晒す少女をボンヤリと眺めながら彼は思う。
(こうして見るとミレルって美少女だよなぁ…アルトリアやサーラさんみたいな一種の近寄りがたいオーラをまとった美人タイプじゃなく…なんか素朴な可愛いらしさというか…)
彼女の育ち故だろうか…(良い意味で)庶民的。
サーラやアルトリアは宮廷で暮らした期間が長いから、日常の立ち振る舞いや言葉の端々にもそれが表れている。
ミレルからはそういう物は感じられない。
もし本当に彼女が王の庶子だとしたら、彼女にも王族の血が流れているはずなのだが…やっぱり人間って血筋より環境なのかも…とセイルは思う。
そんな事を考えているとミレルは更に大胆な行動に出た。
セイルの勃起した男根に自らの女性器を擦り付け始めたのだ。
「…ン…ンン…アッ…すごっ…これ気持ちいい…アッ…アァンッ」
既に割れ目から愛液が滴り落ちる程に湿っており、それが潤滑油の役割を果たす。
俗に言う“素股”の状態だ。
(い…入れたい!これじゃあ生殺しだよ…)
セイルは辛い。
だがミレルには伝わらない。
彼女は竿を握り鈴口部分で肉芽をグリグリと撫でるようにして楽しんでいる。
「アァン♪私セイル様のオチ○チンでオナニーしちゃってるぅ…アッ!アンッ!?だ…だめぇ…声出ちゃ…アッ!アッ!アァンッ!!」
(あぁ〜!!もうちょい下!その穴に…その穴に入れてぇ〜!てゆうかこんな焦らされたの初めてだよぉ!た…堪んないぃ!)
ミレルは天国、セイルは地獄。
やがてミレルの方が先に上り詰めた。
「アァッ!?わ…私、もう…もう…ンッ!…ンンンッ!!」
さすがに大声を出してはマズいと思ったのか、彼女は声を殺して絶頂を迎えた。
(あ…今イったな…)
動きが止まってビクビクッと体を数回ほど痙攣させたのでセイルにもすぐ判った。
「ハァ…ハァ…い…イっちゃったぁ…」
(僕もイかせて…)
ダメ元で念を送ってみる(もちろん彼にそんな能力は無い)。
するとミレルはまるでそれを感じ取ったかのようにセイルに「ウフ…♪」と微笑みかけた。
今まで見た事も無いような色っぽい笑顔で…。

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