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剣の主
官能リレー小説 - ファンタジー系

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剣の主 14

セイルはズボンを下ろすと、アルトリアの両脚を乱暴に押し開いた。
アルトリアは基本的にセイルの成すがままだったが、この時ばかりは若干の抵抗が感じられたのは、彼女自身の羞恥心によるものだったのだろう…。
しかし、怒りに半ば我を忘れたセイルは、いきり立った男根を右手で握り締め、アルトリアの膣口に当てがった。
童貞の彼にも性行為の知識ぐらいはある。
アルトリアは期待と不安と興奮に胸を高鳴らせながらセイルの分身を受け入れる心の準備を整えていた。
「くぅ…っ!!」
「あぁ…セイル様ぁ!!」
セイルは思いきり腰を前に突き出した。
しかし、入らない。
もう一度狙いを定めて挿入を試みるも、なかなか成功せず、とうとう我慢出来ずに射精してしまった。
「…あっ!あぁ!!あぁ…!」
男根は勢い良くビクンッビクンッと脈打ち、アルトリアのお腹や胸の上に白濁液が降り注ぐ。
「あぁ…セイル様ぁ…」
アルトリアはウットリとした表情でその様子を見つめていた。
その姿はゾクッとするほど色っぽくて艶めかしかった。

一方、射精してしまったセイルは冷静さを取り戻したのか、急速に襲い来る劣等感に苛まされていた。
「ご…ごめん…アルトリア……僕、何て事を…」
先程までの勢いはどこへやら、一転してうつむいてうなだれるセイル。
挑発されたとはいえアルトリアを力ずくで犯そうとした事に対する良心の呵責か、それとも今まで知らなかった自分の一面を発見した事への恐怖か、自己嫌悪か、彼の声は弱々しく震え、瞳には涙さえ浮かべていた。
「…良いのですよ、セイル様…」
アルトリアは身体を起こし、そんなセイルを優しく抱き締めた。
「アルトリア…僕は…僕は君に…」
「良いのです、セイル様…私は嬉しいです。初めて私に対して本気でぶつかって来てくれましたね…」
そう言ってニッコリと微笑みかけるアルトリア。
「アルトリア…」
セイルの瞳からポロポロと涙がこぼれ落ちる。
「さぁ、ここへ横になってください…今度は私が上になってして差し上げます」
「う…うん…」
アルトリアはセイルをベッドに横たえると、その身体の上にまたがった。
射精直後にも関わらず未だ少しも固さを失わない男根を膣口に当てがい、そのままゆっくりと腰を落としていく…。
「あぁ…!!アルトリアぁ…」
セイルの男根がアルトリアの膣内へと飲み込まれていく…。
「くぅぅ…っ!」
膣内は既に充分に濡れており膣口から愛液が滴り落ちているとは言え、やはり痛いのだろう、少し辛そうに眉間にシワを寄せるアルトリア。
「ア…アルトリア…大丈夫…?」
「は…はい、セイル様は…いかがですか…?」
「うん…とっても気持ち良いよ…」
「そ…そうですか…良かった…」
そう答えるとアルトリアは腰を上下に動かし始めた。
「あぁ…!!ま…待って!そんな…あぁぁ!!」
生まれて初めての性交の快感に浸っていたセイルを更なる快感が襲う。
もし一発出していなかったら、すぐに膣内に射精していただろう。
セイルは次から次へと訪れる快感の波に飲まれそうになりながらもアルトリアを見る。
(アルトリア…何だか辛そう…そう言えば前に処女だって言ってたっけ…それなのに僕のために…)
それを思うとセイルはキュッと胸が締め付けられるような思いに駆られた。
辛そうなアルトリアを前に、自分だけ気持ち良くなる事に罪悪感のようなものを覚える。
(なら今度は僕が…)
彼は半身を起こしてアルトリアの身体を抱き締めて再び…今度はそっと唇を重ね合わせた。
改めて感じた彼女の唇の感触は柔らかく、そして温かかった。
唇を離すとアルトリアは驚いたような、困ったような口調でセイルに言う。
「セ…セイル様!何をなさるのですか…!?あなたは何もしなくて良いのです!あなたは私の主…私の事など気遣わずに、どうか…!」
「…そういう訳にはいかないだろ…目の前で辛そうにされたらさすがに胸が痛むし…それに…一緒に気持ち良くなって欲しいんだよ…」
セイルは顔を真っ赤にして、恥ずかしそうにつぶやいた。
その言葉にアルトリアも不覚にも瞳を潤ませる。
「…まったく、どこまでお人好しなお方なのですか…あなたは…」
「い…良いだろ!」
「…あなたが私の主で良かった…私の選択は間違っていませんでした…セイル様…」
「アルトリア…!」
二人は繋がったまま熱い抱擁と口付けを交わした。

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