PiPi's World 投稿小説

ロイ――新世界を刻む者
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 43
 45
の最後へ

ロイ――新世界を刻む者 45


「ハァ…ハァ…」

鋭い眼光でミノタウルスを睨みつけながらハンマーを構え直すラファエル。

デラは更に転がる様にしながら低い大勢でそのラファエルの横に並ぶ。

「ラフィ…余計な事しやがって…」

真っ直ぐにミノタウルスを見つめながらデラが不敵に言ってのける。

闘志が折れていない証拠であった。

「僕だけじゃ…シャングリラさんを守りきれませんから…」

「フン…」

あまりに素直なラファエルの言葉に小さな笑みを浮かべるデラ。

そして…。

「ラフィ…ありがとよ!」

もう一度果敢に斬り込んでゆくデラ。

「デラ!魔法準備オッケー!」

背後からシャングリラの叫び声が聞こえた。

「よし!コイツの弱点めがけて、ぶっぱなしてやれ!」

剣を振るいがら叫び返すデラ。

「弱点!?弱点ってどこ?角?」

ちょっとあたふたとするシャングリラ。

まだ…人類にミノタウルスの弱点は解明されていなかった。

「やっぱアレだろ!」

更に叫ぶデラ…その声は何処か楽しげだった。
いや…間違いなく戦いを楽しんでいる。

「あっ!アレね…いけぇぇぇ!」

シャングリラの手から飛び出す火の玉。

その火球がミノタウルスの男根に命中する。
「ぶぉおお!!」
股間を思いっきり焼かれたミノタウロスは火だるまになりながら逃げ出した。


「逃がすか!」

回り込むデラ。

苦し気な声を上げて身悶える様に暴れるミノタウルス。

「ハッハァーイ!効いてるぜ!」

してやったりと言った顔のデラ。

シャングリラの…ラファエルの顔にも笑みが浮かぶ。

「もぅ一発…いくわよ!」

シャングリラの手から放たれる火の玉が再びミノタウルスの弱点?を捉える。

「フグググ…」

ミノタウルスは苦しみの為か狂った様に暴れ回る。

「いい調子だぜ!このやろ!このやろ!」

デラがミノタウルスの胴へ脚へと剣撃を与え続ける。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す