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ロイ――新世界を刻む者
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ロイ――新世界を刻む者 41

野獣の咆哮の様な声を上げロイの上でしなやかに腰をくねらせるデラ。

その動きはあたかも剣を振るっている時のデラの動き…その物であった。

男を貪る事も…。
敵と戦う事も…。
デラには同じカテゴリーの中で事の様である。

そんなデラを珍しいモノを見る目つきで見つめるロイ。

この女となら……自分でも予想すらしていない考えがロイの脳裏に浮かんできた。

バカな…俺はそんなに器用な男じゃない。

ロイは苦笑いを浮かべ、慌てその思いをかき消した。

だが身体は正直だ。

しなやかで瑞々しいデラとの野生的な性交は、今までに無いものだ。

妻はもとより、一時期娼婦におぼれていた時もこれほど激しく動く女はいなかった。

今までに無い快感が、ロイの中で湧き上がる。

デラの中はしっかりとロイを握り擦り、2人は螺旋を描くように上り詰めていった。

「デ、デラ、もう・・・・」

「イくんだな、イくんだなっ!!」

まさに貪る野獣のような強烈な動きでデラは自身を絶頂へと導く。

「おおおおーーーーー!!」

「ぐっ!うっ!」

デラの全身が快感に包まれると同時に、ロイの身体を快感が貫く。

猛烈な締め付けとともに2人は絶頂を迎え、デラの胎内が熱いもので満たされてゆく。

全身を包む快感に、大汗をかいたデラの身体から力が抜け、ロイの胸板へもたれかかってきた。

何ともふてぶてしいデラはロイの胸で寝息を立て始めた。

そんなデラを見て自然と口元が緩むロイ。
幸い例の虚しさは感じていなかった。

ただ…明日の事を考えると気が重かった。

野生動物の様なデラだ。
どんな態度で自分に接してくるか…知れたモノではない。

重い気分のまま…夜は更けていった。

朝が来た…。

当のデラはロイに対して普段過ぎる態度であった。

そして…今日こそは花と決着をつけると意気まいている。

どうやら…ロイの取り越し苦労の様であった。

「ロイ…ちょっといい?」

そんなロイに植物図鑑を手にしたシャングリラが近づいてきた。

「ん…どおした?」

「これ…見てくれない」

シャングリラは図鑑を開きながら…昨夜の推測をロイに話す。

「しかし…何故だ…何故巨大化したんだ?」

ロイの…当然と言えば当然の疑問だった。

「それを調べに行きたいのよ」

「判った…デラ!」

ロイはシャングリラの言葉に頷く…そしてデラに向かって声をかけた。

「ん?」

胡坐をかいて剣の歯こぼれをチェックしていたデラが顔を上げた。

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