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ロイ――新世界を刻む者
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ロイ――新世界を刻む者 40


「観念しろ!…ロイ」

デラがふてぶてしくも見える笑みを浮かべながらロイの服を剥ぎ取りだした。

ロイは正直…困惑していた。

妻子を失った直後は商売女に溺れた時期もあった。

その時期は抱いている時も…抱き終わった後も常に虚しさに捕われていた。

それから酒だけを飲み…抜け殻の様に生きてきたロイ。

女に触れられるのは久方ぶりであった。

「ロイも…遠慮する必要はないぜ」

デラが恥ずかしげもなく自分の服を脱ぎ捨てる。
褐色の肌にしなやかに引き締まった身体。
無数の傷痕が残ってはいるものの…充分に美しい女の身体だった。

だが女の裸体を目の前にしても心が騒めく程…ロイも若くもなかった。

そして何よりあの時の虚しさが脳裏を過っている。

「触ってみろよ…柔らかいぞ」

意外な程の可愛いげのある笑顔を浮かべ…デラが自分の乳房をロイの鼻先に突き付けてきた。

「どうかなぁ…」

ロイが顔をしかめる。

「どうかなぁ…って何だよ!大体な!何だよ!こんないい女の裸見てんのに…その顔は!」

デラが目くじらを立ててまくし立てた。

次の瞬間…。
ロイの口元が楽しげに歪んだ。
脳裏から虚しさが消えかけている。
ロイ自身も不思議だった。

「いいか!男な…うっ…」

まだ、まくし立ているデラの唇をロイが唇で塞ぎに行った。

「ん…んん…ん…」

デラは満足そうに目を細めると…上からロイの頭を抱きしめ唇を貪り続ける。


ロイの両手がデラの乳房を柔らかく掴む。
張りがあって柔らかい、大きすぎずちょうどよい大きさ、形をした乳房がロイの手の中で形を変える。

「ん…んんん……」

にゅぷにゅぷと、美乳を揉まれてデラはかすかに声を上げる。
同時に、自分の淫核をロイの男根に擦り付ける。
ちゅぷ・・ちゅぷ・・
ロイの男根も少しずつ硬くなっていく。


俺もまだ、こんな事をするのか…ロイは何処か他人事の様にデラの乳房をまさぐる自分の手を見つめる。

そしてデラは僅かに吐息を荒げながら…ロイのその手に自分の手を重ねる。

「頂くぜ…ロイ」

デラはもう片方の手を硬くなったロイの物に添える。
そして悪戯坊主が新しい悪戯を思いついた時の様な笑みを浮かべた。

ロイは口元に薄い笑いを貼りつけて応える。
何故こんな風に笑えるのだろう…自分でも不思議だった。

「はぁぁぁ…」

深い息を吐き出しながら…デラがしなやかな腰を沈めてゆく。

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