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ロイ――新世界を刻む者
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ロイ――新世界を刻む者 33


初めての口淫…。
今のラファエルにはめくるめく様な体験であった。

「で…でちゃい…ます」

熱に浮かされ様に切なげに喘ぐラファエル。

黙って口を動かし続けるシャングリラ。

その眼鏡越しの優しくもいやらしい瞳。

“出しても…いいのよ”

その瞳はそう囁いている様であった。


「あ…あっ…ダメ…ダメです…お…お姉ちゃん…」

キノコの忌まわしい力…そしてシャングリラの献身的過ぎる舌使い。

ラファエルは呆気なくシャングリラの口の中で果ててしまった。

「ご…ごめんなさい…」

潤んだ瞳でオドオドとシャングリラを見つめるラファエル。

シャングリラはその瞳にニッコリ微笑んで応えると。
そのまま口の中の物を飲み干した。

それはシャングリラにとって…ラファエルへの愛の証であった。

「少しは楽になった?ラフィ…」

シャングリラがラファエルに寄り添った。

「うん…でも…」

つぶらな瞳で真っ直ぐにシャングリラを見つめるラファエル。

「お姉ちゃん…!」

シャングリラを抱きしめると…自分のモノを口淫していた唇に迷う事なく自分の唇を押しつけるラファエル。

それも…やはり愛の証であった。

激しく貪る様なくちづけ…。
そんなくちづけを交わしながらラファエルは両手でシャングリラの柔らかい肉体をまさぐった。
シャングリラも両手でラファエルの艶々と輝く頭髪を愛撫する。

そして…銀色の糸を引いて二人の唇が離れた。

「ひとつになって…いい?」

素直過ぎる瞳でシャングリラを見下ろすラファエル。

「いいわ…ラフィ…」

潤んだ瞳でラファエルを見上げるシャングリラ。

「シャングリラさん…大好きだよ…」

シャングリラの中にゆっくりと入ってゆくラファエル。

「あぁ…ラ…ラフィ!」

仰け反り身悶えるシャングリラ。

「シャングリラさん…」

その様子を澄んだ瞳で見下ろすラファエル。

「ラフィ…私のラフィ…」

切なげ喘ぎながらシャングリラがすがりついてきた。

「ぁぁぁぁ…お姉ちゃん!お姉ちゃん…」

腰を激しく振るラファエル。

「ありがとう…ラフィ。
ありがとう…」

瞼を閉じて喘ぐシャングリラの目尻に涙が滲む。

二人は…今…大きな優しさと限りない幸せに包まれていた。

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