ロイ――新世界を刻む者 17
ラファエルの頬や首筋を優しく貪りながら。
シャングリラのしなやかな指先が強靭そうなラファエルの下半身へと滑り下りてゆく。
「あぁ…シャングリラさん…」
ラファエルはか細い声を喘がせながら。
震える手で大ぶりの乳房を包み込む様に触れる。
「シャングリラさん…柔らかい…」
ラファエルは優しくシャングリラの乳房を揉みしだいた。
「ラフィくん…」
シャングリラは教師の様な口ぶり、微笑みでラファエルの硬く反り立ったモノに指を絡める。
「シャングリラさん…」
ラファエルはシャングリラを切なげに見つめると、そのたわわな乳房に顔を埋める。
「わかるでしょ…ラフィ…」
シャングリラはそっと身体を捻ると乳房に負けないボリュームの白いヒップをラファエルの方に突き出した。
何となくは判っていたラファエルはシャングリラに導かれるまま己の肉の棒をシャングリラの中心へと突き立てた。
「あぁぁ…ラフィ…ラフィ…」
突き出した白いヒップをクネクネとうねらせるシャングリラ。
「シャングリラさん…」
少年とは思えない逞しい腰の動きでシャングリラを突き上げるラファエル。
優しく感じるシャングリラの前にラファエルは一端の男になっていた。
「大好きよ…ラフィ…」
自らの乳房を揉みしだき悶えるシャングリラ。
「僕も大好きです…」
シャングリラの白い背中に唇を這わせながら突き上げ続けるラファエル。
二人だけの時間がゆっくりと流れていった。
夜が明けた。
昨日と同じ様な午前だった。
ロイはラム酒を煽り続け…デラは剣の手入れに余念がない。
シャングリラとラファエルは今日も海鳥と戯れている。
正確にはシャングリラはラファエルと戯れていたのだが…ロイはその事に気づくよしもなかった。
ただ…デラはそんな二人を見ては時折、口元に小さな笑みを浮かべていた。
(シャングリラの奴、坊やと上手くいった様だね……しかし、船旅も厭きたし退屈だよ。陸はまだかい……)
ラファエルとシャングリラの微笑ましい様をニンマリみてるデラだったが、長い船旅に厭き初めて来た。