ロイ――新世界を刻む者 15
ロイはロイで今頃になってラファエルにロイと呼ばれている事に気がついた。
まぁ…いい。
今さら“オーガストだ”と咎める程の事でもない。
夕食後…。
「フッフフフフン♪」
ご機嫌な様子で鼻歌を口ずさみながらシャングリラはシャワー室に向かっていた。
「奪いとれ…かぁ」
シャングリラはデラの言葉をそっと囁くと。
悪戯を見咎められた子供の様な顔で舌をペロッと出した。
「フフン〜♪」
シャングリラはローブを脱ぎ去り。
脱衣室の棚にキチンとたたんで重ねる。
そして眼鏡を外し、その上にそっと置くと自慢の武器をプルン…プルン…と揺らしながら浴室のドアを開けた。
「フ♪………!!」
「うわぁぁぁ!シャングリラさん!」
「ラ…ラフィ!」
極度の近眼のシャングリラは思わず目を凝らしてしまった。
なっなんと、ラファエルは華奢な身体と異なりペニスは太くて長く立派な巨根だった。予想外の事にシャングリラはというと。
「ラフィ!凄いわ〜こんな凄い物を持ってるなんて♪〜」
ラファエルの素晴らしい巨根に見惚れて興奮していた。
「ってか…ラフィ…あなた、やっぱり獣人!?」
シャングリラの瞳が好奇の光でキラキラと輝く。
「うわぁぁ…見ないで下さいよぉ」
どこを隠していいのか判らずにラファエルはその場にしがゃみ込んだ。