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中出し帝国
官能リレー小説 - ファンタジー系

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中出し帝国 8

「は…はっ!後ほどお相手をお願いします姫様!」

敬礼したのち、レフノルデはルルの視界から大急ぎで消える。

(はぁ〜…ようやく邪魔物が消えてくれたわ。)

朝から騒がしくなったためと寝不足が相次いで、さらにドッと疲労が溜まったルル。重い足どりは城の地下に位置する牢屋へと傾いていた。

ちなみに、『毒芽』というのは、このレストリア帝国随一の暗殺者集団の事で、彼らは昼夜関係無しに人を誰にも悟られずに殺せる。

何故そのような集団が、いつ潰れてもおかしくないと騒がれているレストリア帝国などに存在するのかは、ルルの父親であるヴァクトールしか知らない。

一応従える立場にはいるのだが、出来れば関わりたくない相手でもあった。レフノルデ以下ぐらいに。


「さ!レーセがキャスティングするぐらいの子だから、きっと…問題大アリな子なんでしょうね…多分。」
地下牢へ続く階段を見て、ルルはそうつぶやいた。
〜〜〜〜〜〜

薄暗い地下牢。どうやら、電球が錆びているのか元々明かりをあまり照らさないよう魔法でも出来ているのか、気が滅入りそうな場所だった。
ルルは着々と歩を進める。
「さ〜てと、どんな奴か……え?えっと…も、もしかしてあの子かな?」

歩く内、ルルは一人の少年を見つけると違和感を覚える。
両手両足が不自然に拘束されていたのだ。
「ちょ…ちょっと君!大丈夫?しっかりして!」

ルルは彼の四肢に繋げられた鎖を解こうと奮発する。しかし、鎖は思いの他頑丈に結び付けており、なかなか外れなかった。それでもなお他にこの鎖を解くすべは無いかとあたふたするルルの耳に、声が聞こえた。

「…いいよ。そんなことしなくて。」

ルルは一瞬ドキッとした。完全に気絶していたと感じられた少年から、静止の声が確かに聞こえたのである。

「いや…でもこれは酷いわ!今からこのお姉ちゃんが外して上げるからちょっと待っててね!」

「やめて!」

「え…?」

何か鎖を切れる物を探しに行こうとしたルルをやっぱり引き止める少年。
どうして頑なに拒むのか分から無いルル。


「僕は……鎖に縛られてないと不安になっちゃうんだ!鎖を解いたらいつも爆発しちゃう!だから!だから…僕を解放しないでよ…僕をもっときつく縛ってよ…。」



少年の言ったことに驚きを隠せず口をポカンと開けてしまったルル。
良く分からないが、彼がとにかく物凄い類の男の子なのだと悟ったルル。
そして、このままではいつまで経っても埒があかないと思ったルルは、

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