中出し帝国 71
「…ぁ……は……ん…はぁ…はぁ……ん…」
掃除用具を手に取ってから僅か半刻。
イリスは頬をどことなく紅く染め、喘ぎ声をただただ漏らしていた。
レーセの方はというと、膝上近くまで愛液を垂らしている。
何度果てたのだろうか。否、彼女らは一度もイッてはいない。快感のボルテージは徐々に高くなりつつはあるものの、これを発散する動機にまでは,残念ながら達していないのだ。
数刻後、
「あ…くっ…早く、早くイカせてぇ!姫様ぁ!」
「レーセっ、あ…は…あ、あんたっ、どんだけ、Mなのよ…」
部屋中に愛液の匂いが充満しており、二人の欲求不満な表情からは、恐らく絶頂に達していないことが読み取れた。
「はぁ〜〜…あんたたち、ほんと相変わらずねぇ。」
ルルはそう呟くと、レーセとイリスをとことん苛めたのであった。
ーーーーーー
「あら、姫様。こんなところにおられたのですか?」
ルルは芝生の上で横になっていた。
「レーセ、私決めたんだ。」
レーセは小首を傾げた。
「何をですか?」
ルルは起き上がると、レーセの瞳を見つめながら言う。
「私、この国変えたい。お父様を止めるわ。革命を起こすわ。」
レーセは落ち着いた様子で。
「お供致します。姫様。」
ルルはごろりと寝返りをうつ。
「まぁ、つっても現状は今までと変わんないし。このことお父様に仕える奴等に、私がこんなこと言ったのバレたらそれこそ拷問されるのがオチなんだけどね。まあなんとかやってやるわよ。この国の為にもね。」
「はい。」
レーセは微笑みを浮かべながら頷いた。
ルルは、あーそうそうと言い
「私人使い荒いから、覚悟してなさいよ。」
「ええ。」
くすりと笑った。
-完-