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中出し帝国
官能リレー小説 - ファンタジー系

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中出し帝国 67

バシン!

レーセの後頭部にハリセンが直撃。誰が行ったかなど、答えるまでもない。

「い…痛いですよ姫様!私は構いませんが、イリスちゃんには手を出さないですぐに解放させてあげて」

後頭部を両手で押さえ、涙目になって痛覚を訴えるレーセ。対して、何故かルルはたいそうご立腹だ。

「…うるさい。それよりもストーカー。今何を想像していたか答えよ。」


「…や、止めてください!姫様!罰なら私が一人で受けますから、レーセはもう離してあげてください!私がその分受けますから…。」

割って入るイリス。
その気持ちは、やはり恩人を助けたいと思える所業だろう。

しかし、イリスの心配とは裏腹に、ルルは再度レーセに尋ねた。

「…というか、アンタのその仕事って確か明日の話じゃなかったっけ?」

「!?……いっ、いえ、そんな事は…」

「いいえ。そうだった。確かアインス公爵よね、相手。明日来るって伝書鳩から通達が来たけど。」


(くそお!あんの馬鹿鳩め!少しは間違った手紙持って来いってんだ!嗚呼……私と、姫様だけの、二人っきりの桃色空間がぁ〜…)

悲壮に暮れるレーセ。それは、イリスをこの場から逃げさせる事が出来ない自分の不甲斐さを呪っているのだろう。

………絶対に。





「さ……そうと分かったら二人とも、覚悟してもらうわよ。」

ルルは早速部屋の隅に設置してあるタンスから普通のバイブを二つ取り出す。

……何故、同じ物が二つもあるのかはレーセのみぞ知る事だ。

(ああ…姫様と一緒にイク時用に二つ揃えたのに…。こんなのに使われるだなんて…)

「こら。そこのストーカー。嫌だからってそんな目しない。まだ許してないんだからね。」



「レーセ……私が言えた義理じゃないけど、辛いならやっぱり私があんたの分まで…」

涙目でルルの行動を眺め続ける。やはり、身体面が非常に疲れているせいで辛いのだ。
その様子を悟ったのか、イリスは罪を背負うと躍起になっている。さしずめ、『代わってあげる』と言っているのだろう。

「…いえ、イリスちゃんの気持ちは嬉しいです。けれど、事の始まりは私ですもの。だから、一緒に…ね。」

(ほんと嫌だわこの娘ったら♪代わられたら、折角私がわざと姫様を罵った理由が、水の泡に終えてしまうじゃないですか♪)

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