中出し帝国 49
さては、レイプで大人数にまわされている、と答えるべきか。
自室に向かうまでの道中、他のメイドしか見かけずにさらに疑心が深まった。
自室のドアに到着すると、予感が的中したことを内部から告げられた。
「…んあぁぁっ!?んッ!んッ!あぶぅぅっ!」
「……………………。」
ドア越しに聞こえる尋問の声と奇声。
「…くっくっくっ。レーセ殿、姫様のお部屋であのような所業……許されると思いますな?」
「んぷぁッ!…ひ、ひあいますぅ!あれは姫様にヤられたんれすぅ!…あぶぅッ!」
「何を酔狂な事を!姫様がかような事をするはずがなかろう!…ぁ、でも言われてみれば確かに姫様ならやりそうだな……否!過程はどうあれ姫様のお部屋で不埒な事をしていたのは事実!」
ぶちっ!
堪忍袋の緒が一本切れた。
「やはりレーセにはこのまま我らの白き粛清を浴びせてやろうぞ!皆の者!」
「オォーーーーーッ!」
無粋に響く、大多数の喚声。
ブチっ!
堪忍袋の緒、只今二本目。
兵士の群がる音、そして卑猥な音がドア先から漏れる。
しかし、その中にルルにとって聞き捨てならない台詞があった。
「…い、いや。嫌れすっ!もう…もう腰が砕けちゃいますよぉぉ〜!っ、姫様のバカーーーーっ!」
ブチッ!
三本目、見事に切れました。おめでとうございます。
「何だとゴラァ!」
ルルは、ぶち切れた。
怒りの余り、(とても10代の女の子とは思えない腕力で)ついドアを弾け飛ばしたルル。
足どりは荒く、顔は鬼をもしのぐ形相で。
ドアに押し潰され、戦闘不能と化した数人の真っ裸な男達を一瞥すると、レーセ達の方へ視線が移った。
「あら♪レーセ、どうしたの?そんなイヤラシイかっこで腰を抜かせて。…あら、心なしか足が震えてるわよ。悪夢でも見たの?」
途端に笑顔になったルル。レーセは、M字開脚の姿勢から腰に目一杯力を入れて座り直すと、蒼白な表情で言葉をつむいだ。
「え、えっと、湯加減……如何でしたか?」
「うん♪良かったわよ。」
「そ、そうでしたか。それは良かったです。」
「あ〜、あとねぇ…」