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中出し帝国
官能リレー小説 - ファンタジー系

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中出し帝国 36

「姫様のお覚悟、恐れ入ります。……私どもに何かご助力できる事があれば、遠慮なくおっしゃられて下さい。」

ルルはニコッと微笑むと、
「なら♪シエラって人の部下の安否と、その人をここに連れて来させる口実を作ってくださらない?」

「ま…またですか姫様!?あまり派手に動くと我々も彼等に怪しまれると…」

「なら、あのプレーはもうしてあげませんことよ?」

「グッ!?……わ、分かりました。……では数日間ほどのお時間を頂ければ何とか……。」


「うふふ♪…ありがとうございます。騎士団長様。」

…と、ガレアセルを困らせるのだった。


「…あぁ、それと姫様?」

「どうかいたしましたか?」

「失礼を承知で申し上げます。…その、姫様のお身体から…。昨晩は、お湯に浸かられましたかな?」

身に覚えがあるのか、カッと顔を赤く染めたルル。

「…いっ!今から…は、入る所でしたの!」

ガレアセルはいかにも楽しそうに、声高々にして笑う。


「ぶわっはっはっ!…いえ、これは失礼。しかし姫様?浴室は正反対ですぞ。」

ぷいと顔を背け、リズレアのいた部屋へズカズカと歩く。

「分かっております!……あぁもう…レーセといい…………といい…。」


その様子を見て、ガレアセルは心地良さそうに笑う。

「はっはっはっ……全く、姫様は誠にお強いな。私程度では到底敵わん。はっはっはっはっはっ……………ぐ……誠に申し訳ありません、姫様。私風情が泣いてはならんのに……。」
意味深なつぶやきを漏らし、涙を流すガレアセルであった。

火を見るより明らかではあるが、ここレストリア帝国は他国と比べて経済力も議会での発言権すらも持ち合わせてなどいない。
それゆえ、周りの国々から厄介事を押し付けがまれるなど日常茶飯事だったのだ。
しかしそれは良いとしても、ヴァクトールはここ数年に現れ始めた生物を議会にかけるが早いか、必ず自分の私有地に、レストリア城ではない場所で‘飼育’し始めたのだ。

その理由は、やはり本人であるヴァクトールにしか分からないだろう。ガレアセルや実の娘であるルルにさえ話さない。
ガレアセルがその議会に立ち上えた理由は、ただ名目を上げる為の口実だろう。
議会の場を離れるが早いか、途端に姿をくらましてしまったのだ。
まるで、そのそぶりは、誰にも自分の行いを知られたくないかのようだった。
もはや、彼を知っているのは、彼を守護する『毒芽』だけだからだ。

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