中出し帝国 11
(う…嘘…。私が、初対面の奴にこんな気持ち良くなるなんて…。)
確かに、ルルの言いぐさに頷ける理由はある。ルルは、自分で相手のペニスを良い感じの所でギュッと締め付け、イかせる事ぐらいはいとも簡単なのだ。
しかし、今胸にときめきを覚えたルルに、そのような芸当は出来なかった。
むしろ、クラウのペニスに攻め立てられるのを、まるで心の奥底から期待しているかのように。
今現在のルルの下の口は、名器ではなくただ雄を受け入れようとする雌の本能がざわついているだけに過ぎないのであろう。
(ア…アソコに…力が…入んなっ…い…。おっ…きくなって!……る?)
卑猥な音を奏でるクラウのピストン運動による激しさは、一向に止まるそぶりも見せない。
それどころか、ルルはペニスの大きさが徐々に太くなっている気すらし始めたのだ。
締め付けようと意識を集中させるが、容赦のないピストンにより、集中しようにもそれは不可能であった。
「…へへ。どうしたよ?…まさかあんなに強がってたのにもうイきそうなのか?イヤらしいな、お前。」
しかし、かく言うクラウも、余りに最初から全力で突きまくっていたせいで、ルルと同じくらいに感度が上昇していた。
そんなこととは露知らず、ルルはイく準備が整い初めていた。
(イク!…イクッ!…イッちゃうーッ♪)
「…な…何!?締め付けが凄ぇ!……クッ!」
クラウは咄嗟にペニスを抜き、ルルの小ぶりな胸を目がけて欲望を吐きだす。
しかし、それは思いのほか勢い良く噴射し、ルルの胸のみならず、荒い息をする口の中へも入った。
「……、ゴクっ。」
ルルは舌の上に降りかかったのが精液だと認識すると、迷わず飲む。
結局、あれ程の担架を切ったルル本人が先に果ててしまったのだ。
面目ないのと恥ずかしさを隠す為にも、いやらしく飲み込んだのであった。
「……へっ!何だよ。もうイきやがって。……所詮はただの雌じゃねぇかよ。…ケッ!期待して損したぜ?」
勿論大嘘である。イク寸前だったのに、随分なホラ吹きである。
「……ハァ…ハァ…。っ!悔しいッ!」
しかし、これを真に受けたルルは悔しさの余り、クラウに懇願した。