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ダンジョン王の日記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ダンジョン王の日記 10

いや、それはつまり『締まりが良い』という事か?血色は悪く目付きもキツいが美人の部類。

未完成の頃は怖かった…人造筋肉が固着してゆく様子と来たら、さながら腐乱死体にタカる蛆虫。
漸く筋肉組織が安定しても人体解剖模型状態、こんな身体にした私を怨むかの様に目蓋ナシで睨んでいた。

兎に角、完成だ。
取り敢えずは裸体のまま魔法陣から連れ出し、半覚醒状態で私を見つめる(というか睨んでる)彼女をベッドに寝かせた。

追記・新入り雌ワーウルフが夜なべで彼女の服を仕立ててくれるという。
楽しみである。



712年6月12日 雨
女スケルトン暗黒兵が完全に覚醒して『暗黒兵士』にランクアップした。筋肉がついたことで各ステータスが上昇したためである。
ダンジョン最強の魔物として、私の部屋の門番を任せることにする。暗黒兵士は目付きが悪いので向かい合うと少し怖いが、戦力としては申し分ない。
人間と違って、創造主である私に決して逆らわないというのも高ポイントだ。
ともあれ、エルフ捕獲の戦力は整ってきた。後は賢いエルフ達の度肝を抜くような奇策でもあれば完璧なのだが

追記・メイドウルフが作っていた服が完成した。草と木の蔦を編んで作った若草のローブである。
防御力は低いが、毒を無効化する効果を持った装備アイテムだ。何かの役に立つかもしれないので宝箱に入れておいた。


6月13日 曇り
冒険者の大群が洞窟に押し寄せてきた。そこそこ強い戦士も混ざっており、ワーウルフとトロルだけでは撃退しきれそうにない。
私がエルフを捕獲するまで襲撃を待ってくれても良かったろうに、せっかちな奴らである。
今日の所はスケルトン暗黒兵達をダンジョンの要所に配置し、成り行きを見守ることにした。
洞窟が広いと、緊急事態でも後手後手で行動できるのでありがたい。隠れ家をここに決めた自分の先見の才を誇っておこう


712年6月15日 雨
一昨日侵入してきた冒険者達との戦闘が終了した。中ボスであるスケルトン暗黒兵達を撃破した冒険者は10名。
内7名は私の部屋の門番である暗黒兵に殺され、残る三名はダンジョン王である私に戦いを挑んできた。
基本、私は油断さえしなければ人類最強クラスの魔法使いである。三対一程度ではハンデにもならない。
侵入者は三人とも筋肉ダルマの汗臭いオッサンだったので、容赦なく焼き殺してやった。
とはいえ、理想的なダンジョン運営とは誰もボスまで辿り着けないことである。早く戦力を増強しなければ。

追記・筋肉×3との戦闘中ポチが前衛として体を張ってくれた。いい加減、ポチはペットではなく側近として扱ってやるべきかもしれない。
ただ、ポチがペットとして私の後ろを着いてこなくなるのは少し淋しいので、考え物である。

追記・昨日今日と冒険者の侵入が続いている。以前討伐隊を壊滅させたせいで洞窟攻略に賞金が懸けられたのだろう
新たな侵入者達は量も質も大したことなかったので、トロルとワーウルフだけで撃退した。

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