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ダンジョン王の日記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ダンジョン王の日記 7

712年6月3日
背中の怪我が大分良くなってきた。
対エルフの妙案が浮かばなくポチに当たり散らしてしまった。だがポチは恨み言一つ言わないで
付き従ってくれている事に気付いて、大いに落ち込む。そんな私の心境に気付いてか、ポチが私の頭を撫でてくれた。なんていい奴なんだろう
私はポチの為にも頑張らないといけない

ふと、私はこの洞窟に来たときには無かったものを発見した。それは怨みの念で満たされた魂である

この洞窟はあまりに広すぎるので、人間の魂がさ迷ってしまい天に召すことが出来ず。その内に怨念を溜め込んでしまったのだろう
この洞窟は構造そのものがそう言った念を溜めやすく出来ているようで、初めて来たときとは見違える程、負のオーラで満たされて居ることが解った。

これなら、私の魔法の出番である


712年6月4日
私はトロル達にこの洞窟で死んだ死体を集めさせた。
そして私は死体に暗黒の魔法をかけた。
それは肉体の牢獄に魂を閉じ込め、自由に使役させる禁呪である。
すると幾つかの死体は皮が腐り落ち、白骨と化して立ち上がった。その数7体…、意外な多さに少し驚く。3体出来れば良いほうだからだ。
残った失敗作は肉体ごと、魂がバラバラとなり、輪廻転生の環からめ外れ永遠の痛みを味わう。ふ…せいぜい我が居城の肥やしとなるがよい。その怨みは良く使わせて貰う

何はともあれ、暗黒兵スケルトンが7体も出来た。こいつは使えるぞ、なにせ、死なないのだから
久しぶりに悪の大魔導師っぽい事が出来て、ルンルンな気持ちでポチを抱く
頑張り過ぎてちょっと腰が痛くなった…。

6月4日・晴/晴

案を絞り込む中、暗黒兵スケルトンだけに満足せず、多少の戦力底上げも考えた。
他のワーウルフやトロル達からもポチに次いで優秀な者を若干名選抜。
そして過去強奪した武具の配布は一般兵クラスまで十二分足りた。

ふと様子を見てやると、モンスター達も土木治水工事と農作業を行う日々で工夫を覚えた様だ。

刃物の研ぎ直しや自分の手に合った武器の選択、素手の戦闘を得意とする者は腹巻きに余り防具を突っ込む…といった多少の知恵を凝らしていた。

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