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ダンジョン王の日記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ダンジョン王の日記 52

712年10月30日 晴れ
夜中カルメラにセクハラして遊んでいると、闘う石像達が部屋に駆け込んできた。
なんでも、遺跡の周りに大量のドワーフが集まっているらしい。
本当かと外に出てみると、確かに大勢のドワーフ達が結界の周りをウロウロしていた。
集団の規模としてはポチがいたワーウルフの群れと同じ位だろうか。結構な大所帯である。
何故こんなところにドワーフ達がと首を傾げていると、ドヤ顔のエンシェントドワーフ×2がやってきた。
ドワーフ大集合はこの二人の仕業だったらしい。
大々的に魔石を発掘するために、周囲の同族と無差別に連絡をとったのだと胸を張って説明された。
人騒がせな髭親父である。そういうことは一言私に断ってからやってほしい。
おまけに以前私の安眠を妨げた騒音は、魔具制作のためではなく同族を呼ぶ合図だったという。
迷惑な糞髭ドチビ共である。必死で騒音に耐えていた私に謝罪してほしい。
ともあれ、洞窟の時のように目立つ形で急激にダンジョンの魔物を増やすわけにはいかない。
冒険者達に目を付けられて攻め込まれる恐れが出てくるからだ。
一先ずドワーフ達にはお引き取り願い、後日こっそりダンジョンへ招待することにした。
これからドワーフを遺跡に召喚する準備である
もう夜も遅いというに、ドワーフのせいでまた寝不足だ。ちくしょうめ。


712年11月2日 雨/曇り
三徹してドワーフを呼び込むための転送魔法を完成させた。
眠気が限界を超えたせいか、一周回って今は妙に頭がすっきりしている。清々しい気分だ。
ひとまず近くの山で野営しているドワーフ達の元へ向かい、移住に際しての最終確認を行った。
私は遺跡の主としてドワーフ達に鉱石採掘の自由を認め、鍛冶仕事の設備も出来る限り用意する。
代わりにドワーフ達は遺跡と私の護衛をしてもらい、有事には私の兵隊として戦ってもらう。
ドワーフ達が以上の契約に同意することを確認し、改めて彼らを魔法でこっそり遺跡へ招待した。
魔石のおかげでこういう大掛かりな魔法が使えるので大助かりである
住人が一気に増え、ダンジョンも賑やかになった。戦力が増えて私もご機嫌だ。
追記・うるさい。引っ越してきたドワーフ達が騒ぎ回っているせいで眠れない。
寝不足でシネル
712年10月6日
結構な大所帯となった我が遺跡だが、その大多数を占めるドワーフ達はとても勤勉で、義に厚い
そして、一緒に暮らしていて、最近解った事なのだが、悪く言うと欲望に忠実で、よく言うと一途である
そして、特に裏表のない性格で、仕事終わりの酒をこよなく愛する
つ ま り だ。ドワーフ達の生活は朝早く起きて、採掘に励み、夜に宴をして、また眠るという規則正しい生活が行われている訳だが、その宴の出費がバカにならないのである

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