PiPi's World 投稿小説

ダンジョン王の日記
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 47
 49
の最後へ

ダンジョン王の日記 49

永い年月石像になっていた為、体の動かし方を忘れていて、はじめは赤ん坊のように身を捩らせていたが、次第に思い出してきたのか立ち上がるまでに回復した。
私は彼らに必要なものを何でも揃えてやると約束をし、雇い入れる事に成功した。(もっとも彼らもこの土地から離れる気はなかったらしいが)
出始めに彼らに鍛冶部屋を提供するとおおいに喜んで貰えた。


追記
彼らはなかなか義に厚く、マジメで、何より腕が良い。
さらに流石は古代の者達と言うべきか、現代ではドワーフ達にさえ失われた技法を数多く知っていて、この私をも驚かせている
まさにエンシェント・ドワーフと呼ぶべき逸材だった。



712年10月3日
魔人をどうにかしてコントロールしたい私は思い切ってドワーフ達に相談をしてみた。
私の時代より遥か昔の時代に生きていたドワーフ達なら、なにか名案があるかも知れないと、一縷の望みを賭けて聞いてみたのだが、案の定Hitした
遥か昔の今より道徳的価値観も低く、私でさえもエグく感じる暗黒の時代には、相手を絶対服従させる今は失われし魔具が存在するそうだ。


だが、当然そんなもので魔人が制御できるのならあの魔人は封印されてはいないだろう
事実、その魔具はとりわけ人間が人間に対して使っていた人間専用の魔具らしい
だが、職人気質のドワーフ達は是非とも魔人を従わせる魔具を作らせて欲しいと言う

私は悩んだ。失敗やドワーフ達の反乱の可能性もそうだが、相手が相手なだけに慎重にいかなければならない部分があるためだ。
かなり悩んだが、結局私はGOサインをだした。失敗は成功の母、被験体を何匹も何匹も提供してやればいいと考えたからだ。



712年10月5日 曇り
ドワーフ達の魔具作りが昨日から始まった。
一晩中鳴り響くけたたましい鎚と金属の衝突音。うるさ過ぎて鼓膜が破けるかと思った。おかげで寝不足である。
とはいえ、これも古代の魔人を手に入れるため。今は我慢するのだ私。

712年10月6日 晴れ
騒音に我慢出来ず、近くの宿場町へ避難した。
ドワーフ達が人間並の知能を持った魔具の被験体を欲しがっていたので、避難のついでに誘拐しやすい物乞いでもいないか探してみる。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す