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ダンジョン王の日記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ダンジョン王の日記 48

魔法の才能はからっきしだが、腕のよい剣士になれそうである。暇なので面倒を見てやるのも良いかもしれない

追記
本当に何にもない街である
娼館も酒場も飽きた私はどうすればよいのだ



712年9月30日 晴れ
遺跡暮らしに飽きたのか、最近ニナはよく町へ遊びに出掛けている。
盗賊が堂々町をうろついていいのか聞いてみると、盗賊でのニナの仕事は下準備と留守番だったので面割れはしていないらしい。
同じ犯罪者として羨ましい話だ。もっとも、いずれニナには町で情報収集をしてもらうつもりだったので、私にとっても有益なことではある。
夜遊びは構わんが変な男には引っ掛かるなよと釘をさすと、もう引っ掛かっていると笑われてしまった。
変な男とは私のことだろうか?全くもって失敬な娘だ。

追記・ドワーフ達が魔人の沈んでいた泉周辺を掘り返してみたいと言い出した。
ドワーフは鉱物採掘と鍛冶仕事だけが生き甲斐みたいな連中である。
特に害があるわけではないし、穴掘り位好きにさせてやろう。

712年10月1日
9月も終わり、いよいよ秋も深まってきたようだ。最近少し肌寒い。
夕飯を一人でつついていると、ドワーフ達が発掘した魔石を見せに来た。
二束三文のガラクタかと思いきや、予想外に強い魔力が宿った魔石で驚く。
どうやら二千年間垂れ流しだった魔人の邪気が、地中にあった鉱物に魔力を宿らせたらしい。
思わぬお宝発見だ。しかもドワーフ達の話では、まだまだ大量に魔石は埋まっていそうとのこと。
これはドワーフを生身に戻し、採掘作業をやりやすくしてやったほうがいいかもしれない。
採掘場があるなら鉱石を掘り尽くすまでドワーフはここを離れないし、採掘場を荒らす侵入者がいれば全力で迎撃してくれる。
魔石は魔術師にとっても加工しやすい便利な物だ。ありすぎて困るということもない。
よし、決めた。明日にでもドワーフの石化を解いてやろう。

712年10月2日
今日は封印されていた魔人がいなくなりもはやただの邪気の濃い湖になった水とその膨大なスペースを使いドワーフ達の石化の呪いを解こうと思う
普通、呪いなどの解呪には聖なる泉などが用いられるが、ここにはそんなものはないので試行錯誤が必要である
詳しい手順を書くと長くなってしまうので省くが、ドワーフの闘う石像が特殊な魔法処理をされた湖にクッタクッタと沈んでいき、呪いが解呪されて溺れかけて水面に浮かんできたので成功したらしい

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