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ダンジョン王の日記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ダンジョン王の日記 46

9月11日 晴れ
今日は引っ越しで大忙しだった。玉座の間を私の部屋にすることにし、家具を運び込む
隠し通路の奥にあった広間は私の研究室に改装した。
今回はラルク王国から奪った金塊があるので資金が潤沢だ。私好みの家具やアイテムが合法的に揃えられ大助かりである。
また遺跡を歩き易くするため、罠をいくつか解除しておいた。これで一日に二度も三度も落とし穴に落ちなくて済む。一安心

追記・魔人の邪気は闇属性の私に力を与えてくれる。
氷を溶かして魔人と性交できれば私の魔力は跳ね上がるのだが、それは危険すぎるだろうか?

712年9月13 曇り
隠れ家も決まったことだし、これからは前回の失敗を踏まえた行動を心掛けたい。
分かりやすく言えば、今度は長老達のような裏切り者を出さないよう注意したい。
そこで、現状唯一の仲間にして、将来私を裏切る可能性大なニナの心を覗いてみることにした。
ニナの私に対する感情は、『親達を殺された恨み』『処女を奪われた怒り』『褒めて貰える喜び』『一緒に冒険したことによる仲間意識』
見事に愛憎入り混じっている。今は好意的感情が前面に出ているが、いつ憎悪とひっくり返ってもおかしくない状態だった。

少し悪いとも思ったが、魔法でその心情をいじらせてもらうことにする。
ニナは親達から軽く虐待されていた節があったので、『父親や仲間が死んでいじめられなくなり助かった』という刷り込みを施す。
処女を奪われたことについては、『痛かったが嫌ではなかった』という風に印象を操作した。
これでニナが私を裏切ることはなくなったはずだ。
その証拠に、暗示をかけ終えるとニナの中で私への好感度が急上昇した。
めでたしめでたしである。



9月14日 雨
引っ越しがはかどらない。トロル達のような部下がいないためだ。
結界のせいで、遺跡に魔物を連れ込めないのがネックになっている。全くご先祖様も面倒なことをしてくれた
これは魔物搬入用の地下通路を増築する必要があるだろう。しかし今はその工事をしてくれる人手すらない。
魔導兵は古くて修理出来ないし、死体も時間が経ちすぎていて魔物化させるのは不可能だ。
せめてサンドスライム位いないものか。ちょっと遺跡を見回って探してみよう。
追記・ニナが勝手に自分の部屋を決め、あれこれ私物を運び込んでいた。

ニナの持ち物は若い娘らしからぬ色気ないものばかりだ。今度何か洒落た服の一つでも買ってやろう。


712年9月15日 晴れ/曇り
面白いものを見つけた。入室した人間を生きまま石にしてしまう石化トラップの部屋があったのだ。
部屋の中では石像になった大勢の人間が並んでいた。しかも全員まだ生きている。私は早速石像達に念話で話掛けてみた。
『私に下僕として仕えるなら、魔法で動けるようにしてやろう。手柄を立てれば、石化を解いて人間に戻してやってもいい』

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