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ダンジョン王の日記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ダンジョン王の日記 45

712年9月9日
扉の奥は邪気が強すぎてもはや毒となっていた。
私は兎も角、ニナには耐えられないので危険ではあるが置いていく
奥に進むと、邪気の発生源らしき場所に辿り着く、湖だ。

水の上を歩いて特に邪気の強い所を探そうとすると、突然水中から巨大魔導兵が現れた!!
こいつがこのダンジョンのBOSSかと思い気を引き締めて挑む

数時間の激闘とすえ、勝利を収めた私は疲労困憊でフラフラになる
奴は魔法を9割以上無効化する特殊な装甲で身を固めており、魔法使いの私にはまさに天敵であった


湖を潜ってみると、湖の底に人のような者が凍らされていた。
こいつがこのダンジョンの守ってた物だろうか?私は興奮を抑えつつ、こいつを調べるのを明日にまわして眠る事にした。


追記・湖に潜っている間に、ニナが『からくり導師』という魔物と魔導兵の死体を発見した。
導師の死体に刺さっていた剣には、なんと三百年前に死んだ私のご先祖様の名前。
確か遺跡に転がっていた白骨死体も、新しいのは三百年ほど前の物だったはず。
だんだんようやくこの古代遺跡の謎が解けてきた。


712年9月10日 快晴
探索を切り上げ、久々に遺跡の外に出た。空気がおいしい。
湖の氷に封じられていたのは魔人と呼ばれる伝説級の魔物だった。どうやら、この古代遺跡そのものが魔人を封じるための装置だったらしい。
遺跡が山をくり抜いて建てられていたのも、魔人から発せられる邪気が外に漏れるのを防ぐためだったようだ。

魔人を封じた遺跡は、千年以上に渡り罠と魔導兵で侵入者を拒みつづけた。
しかし三百年前にからくり導師が遺跡に住み着き、挙げ句魔導兵を操って手下にしてしまう。
更にからくり導師は周囲の村から女達をさらうなど悪行を尽くし、退治しにきた兵士達をも返り討ちにしてしまった。
そこに大魔術師だった私のご先祖様が現れ、からくり導師を倒したのだ。

そして魔人の封印に気づいたご先祖様は、その封印が解かれたりしないよう結界で遺跡への侵入を困難にし立ち去った。
あらすじとしてはこんなところだろう。

先祖ゆかりの地を子孫が荒らしてしまうとは、なんとも因果な話である。
せっくなので、この結界付きダンジョンはご先祖様からのプレゼントと思うことにしよう。
何はともあれ、私の新たな隠れ家はこの古代遺跡で決まりだ。

追記・氷付けの魔人は泉から引き上げ玉座の間に置くことにした。
魔人は美しい女の姿をしている。実に良いオブジェだ


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