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ダンジョン王の日記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ダンジョン王の日記 40

だが、私の常識とここの方針は相容れなかったらしい、2階にあたる部分の部屋から酒浸りのオッサンが部下を連れて出てきて、演説席みたいな所から私を見下ろしていた。
部下の元には自称自警団が捕まっていて、首にナイフが押しつけられていた。あいつら捕まったのかヨ…

「ガッハッハ、どこの誰だかは知らねーがこのイワン様のアジトに攻め込んで無事でいられると思うなよ」

オッサン改めイワンが下品な高笑いをしてこういう時の常套句を吐く
そして部下に合図をすると、演説台の下の扉が開き、黒い双頭の魔犬が襲いかかってきた


「魔犬オルトロス!!珍しいものを……」

私は魔犬の爪と牙をなんとかよけて距離をとる。敵は3mを超える巨大だが、その割にとても俊敏でこの広間の大きさはあってないようなものだった。

しかも人質がいるんじゃ迂闊に手が出せない…くっどうする?



なんて事を私が思うわけ無く、無詠唱ノータイムで竜巻を起こし魔犬を吹き飛ばす
魔犬は2階の演説台にぶつかりそこら辺には瓦礫が散乱した。
その隙に自警団達は逃げ出し、私は頭領の前に飛んで、部下を斬り殺してから頭領に剣を突きつける
頭領は慌てて逃げようとするが、私はありったけの錠付きの拘束具を頭領に装着し、目の前に砂時計を置く
頭領はその意味を理解したのか、ガチャガチャと錠を外していったが、酒で震える手ではなかなか旨く外せず、半分も外す前に砂時計の砂が全て下に落ちてしまった。

期待外れか、アル中のこいつではあの扉は開けない。そう思った私は頭領に剣を突き刺し、トドメを差した。

さてどうしたものかと本気で思案していると、さっきの自警団達が戻ってきた。
少年達は明らかに何かに怯えている顔をしてたので、その視線の先を見ると先ほどのオルトロスが復活していて、その背にはまだあどけなさの残る小娘が乗っていた。


「てめぇ!!親父やみんなをよくも殺りやがったな!」

鬼気迫る表情で睨んでくる小娘はオルトロスをけしかけ、魔犬は再び私に襲いかかってくる
それを今度は雷の魔法で痺れさせた後、重力魔法で小娘毎圧し潰し、拘束し動けなくする
そして私は後ろで震えているガキどもに「とっとて帰れ!!」と威圧するとガキどもは慌てて帰って行った

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