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ダンジョン王の日記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ダンジョン王の日記 37


追記
酔っ払って通信魔法が目茶苦茶になっていたため、姫将軍達の逆探知は失敗に終わったらしい。
どこでどうこんがらがったのか、姫将軍達の逆探知魔法は不正に財を溜めている大臣の家を指し示してしまった。
案の定、大臣は捕まり財産を没収され国外追放である。
しかしこれではまるで、私が大臣の不正を姫に遠回しに教えてやったかのようだ。敵の姫将軍に塩を送るなど、本末転倒もいいところである。
ああ、凄く悔しい今宵はヤケ酒だ丁度美味い酒が手に入った今夜はこれを飲んで憂さを晴らそう。
明日から再び頑張る事を私は誓った。
しかし、この酒は美味い。その晩、私はガブガブと酒を飲んだのは言うまでもない。
…うえっぷ…

712年8月22日快晴

頭痛い、良い子になります、助けて。

そんな気の迷いを却下して、酔い覚ましの魔薬を舌の裏で溶かす。

遊びに寄った宿場町、そこかしこに手配書。
無論、幻術のアミュレットで姿恰好を変える用心は怠らない。

そんな散歩道、自警団を名乗る少年達に囲まれた。
家業の手伝いを逃げる口実だろう、道行く商売女達に『店番はどうしたんだいボウヤ?』などと囃されていた。

この時、ひょっとするとまた私は善人の真似事せにゃイカンのか?と葛藤していた。
まぁいいか?教育的指導!


追記:剣豪ロマンに憧れたヤンチャ坊主共を私は片手で捻り倒し、軽く説教して追っ払った。

夕暮れ時、今更女遊びも飽きたのでボチボチの居酒屋で麦酒を煽っていた所、昼間の小僧共が親父さんに連れられて謝罪に来た。

親父さんと私を中心に卓を囲んだ手打ち代わりの軽い宴の中、流石は宿場町の人間というべきか、色々有用な情報を仕入れる事が出来た。

いやいや遊び惚けてこういうのスッカリ忘れてた。

…そして…また悪酔い…。

712年8月23日

あたまががんがんするいたいしぬ
やりたいことあたがやめ  おとなしくねる

712年8月24日

死ぬかと思った。まだ頭が痛い
安い酒は悪酔いするから嫌である。

一昨日、親父さんから仕入れた情報によると街の裏山の奥の奥に今は誰も近付ける者の居ない古びた神殿があるらしい
そこの近くは盗賊の根城になっていて、その盗賊が夜な夜な悪さをするのでほとほと困りきっているらしい
これは…な、善人の真似事をせざるを得まい?

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